もちろん長靴は中までびったり・・・
その子は、顔がだんだん真っ赤になり・・・
泣く。泣く。泣く・・・
みんな・・・
表情はみんな固まる・・・
いろんな案が子供達からでる。
他の長靴を持ってこようと言うことでみんなが持ちに行くが、サイズが小さかったりした。
サイズが小さいと落とした本人は手を出さないが、多分はけると思うと手を出しはこうとする・・・・が・・・
「ぽちゃ・・・・・」
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またその穴に落ちる。
「ああ~」
みんなの表情はまばら・・・
その理由は最後の先生の考察と最後の子供達で気が付くあたし・・・
何足出たんだろうか・・・長靴6足・・・
でもサイズがいいのはみんないけぽチャ・・・
色々お世話をした同じ年の女の子が
「あたしちいちゃいのをはくからあたしの長靴を履いて・・・」
と言ったことから・・・・彼女の表情は変わる。意を決した感じで・・・
でも小さな声で・・・
「我慢する・・・」
もっと前からもっと小さい子から
「僕は前に濡れたけどそのまま我慢してはいたよ!!」とあったもののその子の心には届かなかった。
でもその同じ年のこの言葉で・・・自ら我慢すること・・・を選択した。
どんな気持ちだったのだろうか・・・
PHOTOはいけぽちゃしないためにその子を動かすのではなく、自分を穴に埋めて長靴が落ちないようにと、長靴を履いている間身体を穴に這わせた。あたしは目頭が熱くなった。
泣いちゃいけない・・・そう思ったが、これを書いている間も涙が止まらない・・・
その子はあたしがよくピッコロにいた時には、たぶんぎゅうぎゅうな箱に押し込まれて生きていたんだと思うが、とてもこんなぐっと来ることが出来る状態でもなく、今でも時々独自のワールドをかもちだしているが、この成長になんだか心がゆっさゆっさと揺れ動いたのはあたしだけなんだろうか・・・
朝の会はおかげで1時間・・・
でもみんな飽きることなく、座って話をする。
この光景を保育に関わる人なら、どんなに大変なことかわかる。
ありえない状況だからだ。
そして帰りの会・・・
そのあなを埋めようとか意見が合ったものの、そんなに重要ではなかったのか、お腹が減りすぎたのか・・・
その穴に男の子がいけぽちゃした・・・
でも泣かない・・・
むしろいやじゃないと・・・
それで保育は終了した。
また何かがかわるだろう、目に見えないもの・・・
たぶん普通のようちえんであれば、大人と言われる人が「じゃ新聞仕入れて乾かしておきましょう」で終わる話だ。
けど先生もお手伝いの大人もずっと見守る。
子供達の声を拾う。
最後に先生が考察の際にお話した。
あたしはぬれていやな思いをしたから始まりにぬれてしまうのはいやだ。
けど先生は笑ってなんともないと・・・
だからいろんな人がいる、それをわかっている子は強制をしない。
だからこの穴が駄目だとは誰も言わない。
初めの女の子はいけぽちゃはいやだったのかもしれないが、最後の子はむしろそれを進んでやっていた。
いろんな人がいること、また色んな見かたがあること・・・
これは大人の社会でもおんなじ・・・
駄目でも駄目でなくても・・どっちも受け止められる子供達から今日は学んだ。
そしてそれを見守れる先生を初めみなさんに脱帽でした。
もっと自分らしくそしてそれでもみんなと一緒にうまく生きていくこと・・・謙虚に生きて生きたいと思う。
また色々考えることが増えました・・・
森のみなさんありがとう。
またこれからもよろしくお願いします。
「
今日は森のようちえんピッコロへ行きました。