3月に市役所の市民農園係から当選の通知が 届いた!

四月から3年ぶりに農園生活再開

 
遅い梅雨入りで雨が上がり農園へ行くと
キュウリ、じゃがいもの収穫が終わり、草ボウボウの中
 
 
プチトマトが赤く熟していた!
収穫は楽しい!

 
雨で大きくなったキュウリは
皮を剥き、塩ズリして
蛇腹に切ってあげると
やさしくやわらかに
まるごとほおばって
食べるもよし
 

さらに薄く切って

お素麺に入れてもよし

 

蛇腹キュウリは

夏の最高の食材です。

 

タンスの奥から母の黒留袖が出てきた

黒留袖は
着物の中でも最も格式の高い正礼装どっしり重く
丸に鷹の羽の五つ紋
何度も 出番があったのだろう
白い羽二重の裾は汗ジミで黄ばんでいる
比翼の二枚重ねを取り除くと
上品な模様が現れてくる
漆黒の黒地 渋い朱色 
シンプルな羊歯の葉っぱ🌿の文様
 
羊歯の葉には
金粉が散りばめられ
すっきりと落ち着いて地味だけれど
華やぎもあり品もいい
私の結婚式の日
この黒留袖をきて 
忙しそうに来客に挨拶にまわっていた母の姿が浮かぶ
 
実家の松川屋の玄関前に
丸に鷹の羽の紫の垂れ幕を掲げて
古い着物は 
亡き人を偲ばせてくれる
 
 


 

  タンスの奥から
扇子や扇の箱が出てきた
このまま全部処分しようか
迷ってしまう
母が愛用していた小物たち
 
白檀の扇子
夏の暑い日
お出かけ先で
母は
ハンドバッグからさりげなく扇子を取り出す
じゃらんと重みのある 扇子が広がり
母が 煽ぐと
不思議な香りが 広がった
白檀の優雅な香りは
幼ない私の記憶に残った
 
 
扇子が好きな 母は、
スペイン旅行でも
扇子をいくつかとリアドロの人形を おみやげに買ってきた
扇子はお土産用のおもちゃだが
祈りを捧げる修道士の少年の人形
見ていると
あどけなく
これも捨てられない
 
 
古い古い写真です
1972年
パリから汽車でツール市へ
ロワール渓谷の古城を訪れた日
シュノンソー城
 
サッシェ城は
バルザックが「人間喜劇」を書いた場所として有名
バルザック記念館になっている
 

 

 
断捨離とは
欲を 断ち
欲を 捨て
欲から 離れること
 
玄関に積み上げられた
 ビニール袋
 
どんどん増えて
ゴミの山
袋の中は
着物の端切れ
帯の端切れ
布がいっぱい
 
古い着物を解いて
リメイクだ!
母の遺した着物👘を元に
夢は膨らんだ
着物を解いて 丁寧に洗う
高級な絹は輝きをまし
さらに夢は膨らむ
どんどん古い着物👘を探し求め
ミシンを動かし
作業に 勤しんだ時間 
楽しかった!
しかし
お楽しみは長くは続かない
残り物の端切ればかり
山のように溜まり
タンス引き出しが ギュウギュウ詰めに
宝の山は ボロの山に
残ったのは
夢の実現ではなく
欲のかたまり
ビニール袋のひとつひとつが
自分の欲のかたまりに 
見えた時
 
断捨離します!
欲を断ち
欲を捨て
欲から離れます!