Haab calendar cycle 0 Pop
2022年3月31日は、マヤ暦の周期暦の一つ「ハアブ暦」の新年です
アステカでは「シウポワリ」、マヤでは「ハアブ」暦と呼んでいます。
「20」日が1サイクル(ウイナル)で、「18」か月で360日です。
「360」という数字は、「円の角度」で、古代バビロニアからの概念だそうです。
バビロニア人は10進法ではなく60進法を使っていて、太陽や月の動きを計算して、円の角度を編み出したそうです。なので、1円は360度、1分は60秒、1時間は60分、1日は24時間となりました。
古代マヤ人は、20進法で計算していました。
「20」は「日」のサインとしても、あるいは月のサイクル(ウイナル)としても、あるいは数学の計算にも使われています。
この「20」が基本の柱となって、マヤ暦は大きな周期暦、長期暦まで計算できるのです。
ところが「360」で「円」は完成しますが、太陽の1年としてのサイクルは完成しません。
太陽が空の同じ場所に戻ってくるのに365日かかるからですね。
バビロニアの天文学者は、太陽は365日かかって一周し、月は355日かかって一周することを知っていたので、その中間をとって「360」という合理的なシステムを考え出したのだそうです。
しかしマヤの天文学者は、そうではなく「20×18=360」も「太陽の1年365日」も知っていました。そして20日という毎日の時を担ぐ王がいて、「時の座」に着座することで、様々なことを予知したり、認識したりすることが神話的に大切だと知っていたので、360という大切な数の概念を外すことは考えません。
では「太陽の1年」に合わせるにはどうすればよいか?
そこで「名前のない月」=「ワイエブ」または「ネモンテミ」という「5日間」が編み出されました。
360日+名前のない月(5日間)=365日・・・太陽の一年
という暦になり、古代マヤのある時期は、年の守護者が交代するという概念も、この「ハアブ暦」に適応されていたそうです。
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カルペ・ディエム
マヤの世界観でもまったく同じです。
今日という時を担ぐ守護者は、明日にはいなくなります。
まったく違う守護者が、明日という日を担ぎ、時の荷は異なるものになる。
なので、明日の事は明日が心配する。今日という日のナワールのパワーや意味を受けとって、日を過ごしましょう。という教えです。
一喜一憂せず、右往左往せず、今日という時の運命を覚悟して引き受ける。
「人間万事塞翁が馬」ですね。
大切な今日の教えです。