二日目です。今日はいよいよ「お煤払い」。緊張していたのか、4時よりもずっと前に起きてしまいました……。身支度をしてホテルをチェックアウトし、みんなで西本願寺へ向かいます。外はまだ真っ暗です。各「念仏奉仕団」も定刻に集まりました。5時30分から御影堂、阿弥陀堂で晨朝(朝の勤行)です。みんなでお経を唱えました。何もかもサッパリ分からないものの、とにかく手渡された勤行集のお経を唱えます。


晨朝が終わる頃、空が少しずつ明るくなってきました。私たちはいったんお堂から出て、その間にお寺の方々がお堂の仏具などを全て撤去します。全て片付けられた御影堂に戻ってきたのが7時前。門主がとても長いほうきを左右に振るしぐさを合図に「お煤払い」が始まります。手渡された竹の棒を両手に持ち、しゃがんで畳をバチバチと叩きながら少しずつ前進します。白いほこりや塵がもうもうと舞い上がり、大きなうちわを持った人が後方から風を送ってほこりを外へ出します。この様子はニュースで見たことがありましたが、いざやってみるとなかなか難しいです。しゃがんで畳を叩く、リズミカルに畳をバンバン叩く、叩きながら大きなお堂を前進し続ける……この3つを同時に、しかも大きなお堂(御影堂外陣部だけで約441畳、阿弥陀堂は少し小さめ)の端から端までやらなければならず、そういう動作は鈍くさい私には難しすぎました。ちょっと進んだらすぐに止まってしまいます。それでも自分なりにはがんばったつもりです。

京都新聞のお煤払いの動画です。動画の人はみんな上手。カメラの人も選んで撮影してますね爆  笑ルンルン
これは読売新聞のお煤払いの動画


「これはキツいわ……!修行だわ!」とお堂から外へ出ると、朝日がそろそろ登りかけていました。お堂に光が差し込み始めました。舞い上がったほこりが光を受けてキラキラ光って見えます。細かい雪のようです。

 

こんな感じなんですよ。ものすごいほこり。日頃の掃除が行き届いているお堂は汚れていないように見えたのに、こんなにほこりが出るとは。この日は報道陣もたくさんいました。報道のモニターにはどれもビニール袋がかけてあって「このほこりでは精密機器はきっと壊れるね。さすがだ」と感心しました。

 

舞い上がったほこりがいったん落ちるのを待つ間、別室で休憩と朝食です。

小一時間経ったのでお堂を水拭きします。畳を水拭きすると雑巾がすぐに真っ黒になりました。えっ!すごく汚れている!今回私たちを引率して下さった築地本願寺の方によると、お堂の畳は毎日ともす灯火から出る煤で汚れているんだそうです。まさに煤払い。雑巾がけも久しぶりです。またまたすぐに疲れてしまいましたが、何とかがんばります。縁側やお堂の扉も拭き上げます。水拭きの後はから拭きです。から拭きをするとお堂の畳がピカピカキラキラキラキラになりました。すごくキレイになりました。やった!よかった!と思いました。

 

今年のお煤払いはこのように行われました。その後、閉会式などを経て解散です。人生の中でこんなに何回も合掌し「南無阿弥陀仏」を唱えたことはない2日間でした。お煤払いは身体を使った修行&ご奉仕だったけれど、その分手応えと充実感がありました。まだ真っ暗な頃から始まり、夜明けと共にいろんな煤をスッキリ払った儀式だった気がしました。


ホテルに戻って昼食をいただきました。洋食のお弁当。これも大変美味しかったです。東急ホテル、お料理が美味しかったです。

 

宗教組織の行事に参加したのは初めてでしたが、いろいろ興味深かったです。「宗教はキライ」「宗教組織はダメ。良くない」と言う人は割といますね。宗教がキライってことは……「私は自分以外のいかなる存在にも一切つながってなんかいません」「私はありとあらゆるものと無縁で存在しています。ビタ一文関係ありません」ということなのかな?それも結構だけれど、果たして人はそれで存在し得るのかと私は思います。宗教は自分という存在がどのようなつながりの中で成り立っているのかを考えることだと思うんですよね。家族や恋人、知人友人レベルのつながりだけでなく、目に見えるもの見えないものも含めたもっと大きなつながりまでを考えるのが宗教なのでは。そんなことまで考えて何の意味があるんですか?と言われると、まぁその人にとってはそうかもしれないけれど。

そして、ひとりで何かを信心するのもいいし、組織だからできることもまたあるんだと思います。組織ならではの問題があるのは承知していますが、組織でなければコミュニティ的な役割は担えないし、歴史も続かないでしょう。今回お世話になった組織がすばらしいと言いたいのではありません。門主さんはあんなにうやうやしく登場するんだ……と思いましたから。しかし宗教も宗教組織も社会の中でできることはこれからもたくさんあると感じるし、そのために宗教側のみに努力を求めるのではなく、私たちの宗教観がそれぞれ成熟するといいんだろうと感じました。

もう一点。今回私が参加した築地本願寺の念仏奉仕団は昔ながらの檀家や門徒ではなく、私と同様にメルマガを読んで参加した人ばかりでした。ひとりで参加した人も多かったです。地方から来られた念仏奉仕団は檀家や講で寄り集まった方たちが多かったようでした。実家の本家(山口県)は浄土真宗本願寺派ですが両親とも長子ではありません。したがって両親の菩提寺はないしお墓もありません。両親は好きにしたらいいと思っています。つまり私はお寺とのお付き合いやお墓がない家で育ったんですが、今回お寺の行事に参加させていただいて、子どもの頃に山口の祖母とお寺に行ったな……と思い出したりしていました。私とお寺のお付き合いは祖母のような感じではないと思います。でも「私のお寺」があるのはうれしいことだなと改めて感じました。

ちょっと面白かったことを書きます。19日は今年7月になくなった義母の月命日でした。夫と「お義母さん、京都に付いてきてるかもね爆  笑笑い」と話してました。お煤払いを無事に終え、自宅に着いてポストを見たら、義母の葬儀を執り行って下さったお寺から季節のお知らせが届いていましたびっくりハッ加藤家は(本当はよく分かりませんが)真宗大谷派だったようです。ですから義父母の葬儀は真宗大谷派の僧侶にお願いしました。義父母と私たち夫婦はゆくゆくは違うお墓に入ることになっています。宗派は違うけれど、義父母とは仏縁でゆるくつながっているんだな、それでいいなとお寺からのお知らせを読みながら感じました。義母はやっぱり京都まで一緒に行ったのかもおねがいルンルン

浄土真宗にとって来年2023年は親鸞聖人生誕850年、立教開宗800年の重要な年なのだそうです。お寺ではいろんな行事があるようです。京都国立博物館でも3月~5月に特別展「親鸞 生涯と名宝」が開催されるそうで行ってみたいなと考えています。
https://www.kyohaku.go.jp/jp/exhibitions/special/shinran_2023/

西本願寺のお堂、ピッカピカキラキラにお掃除しておきました!年末年始は参拝に行って下さいね!

 

 

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