奴奈川姫にまつわる旅(糸魚川市)

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先月、長野の角間温泉に滞在したときに糸魚川市へ行ってみました。糸魚川市といえば神話の時代からヒスイの産地です。古事記や出雲風土記によると、このあたりには奴奈川姫が治めていた高志国という国があったそうで、大国主命も奴奈川姫に求婚にやってきたとか。奴奈川姫は大国主命と結婚後、建御名方神や美保に鎮座する神様を産んだとされています。

奴奈川姫はこの地のヒスイを支配し、祭祀を行う女王だったのでしょう。糸魚川周辺には奴奈川姫にまつわる地があちこちにあります。この日はそれらの一部を訪れてみました。

天津神社です。御祭神は天津彦々火瓊々杵尊（あまつひこひこほににぎのみこと）、天児屋根命（あめのこやねのみこと）、太玉命（ふとだまのみこと）。天津神社は十二代景行天皇の時代の創建と伝えられている古社です。越後国一宮を称していて、住所も「糸魚川市一の宮」です。

境内社の奴奈川神社。御祭神は奴奈川姫、八千矛命。

奴奈川神社の御神木に心惹かれました。生命力豊かで。この土地のエネルギーそのもののような気がしました。

大国主命による奴奈川姫への求婚話はロマンチックに聞こえるけれど、出雲国がこの地へ勢力を拡大していった歴史を想像させます。奴奈川神社は一応、天津神社の境内社ではありますが、ここはそもそも、ヒスイの国の女王奴奈川姫をお祀りした御社なのではないかと個人的には感じました。

こちらは海沿いの田伏にある奴奈川神社。御祭神は奴奈川姫など。雪囲いがしてありました。

海へ行ってみました。この日は快晴。風は強かったものの、2月の日本海とは思えないくらいに晴れていました。

もう一カ所、奴奈川姫にまつわる場所へ向かいました。ところが途中の道が除雪した雪でふさがれていて先へ進めませんでした。「また来なさいってことですね」と感じ、素直に引き返しました。

お昼は「地魚料理すし活」へ行ってみました。ちらし寿司。大変美味でした！日本海は白身のお魚が豊富でおいしいですね。次は夜に行ってみたいです。季節の地魚料理をおいしく食べさせてくれると思います。

帰りは海沿いを走り、上越市の「さかなや魚勢」で晩ご飯のお魚を買って宿まで帰りました。地方の魚屋さんへ行くと、見慣れないお魚が並べてあって楽しいです。いろんな種類のカレイがありました。煮付けにするとおいしそうでした。