昨年秋の公演に引き続き、今回も平塚市西部福祉会館で
新譜発売記念を兼ねたチャリティーイベントをさせて頂く事が出来ました。
体育館のように広い会場には満席のお客様にお越しいただき
感謝の気持ちでいっぱいです。
今回は震災遺児支援チャリティイベントのため、
皆様に任意で募金へのご協力をお願い致しました。
集まった義援金はホールの方が責任をもって全額「毎日希望奨学金」へ
寄付しますとのことです。ご協力くださった皆様、ありがとうございました。
さて、まずはこのホールと私とのお話しを少しさせて頂きたいと思います。
ジャズやタンゴのオリジナルレコードは勿論のこと、ＳＰレコードのコレクターで有名な
山田勉さんという方がいらっしゃいました。
お仕事は大手銀行の役員をされ社会的ステイタスのある方でもありました。
そんな山田さんとの出会いは吉祥寺Ｍｅｇでの私のライヴに
聞きにいらしてくださったのがきっかけでした。
それまではＭｅｇのイベントやご自宅でレコードを聞くのが主流で、
ライヴに殆ど顔をださなかった山田さんでしたが、
その日を境に私のほぼ全ライヴに通ってくださるようになったのです。
当時山田さんは７０代半ばと言うご年齢でした。
夜遅くであろうと、遠方のライヴ会場であろうと、
ＬＩＶＥを聞き、集う人達とお喋りし、お酒を少々嗜み、
時には打ち上げにも参加され、明け方に解散と言う事もありました。
レイバンの眼鏡をし、オシャレなスーツに身をつつみ
善い香りのする香水をつけてジャズライヴにお出かけ。
お会いする度に若返り、誰が見ても青春を再び謳歌されていると言う感じでした。
それまでの生き方を７０代にしてガラリと変えたのです。
そんな山田さんの当時のお姿を見た人は、
こう言う生き方を最後までしたいよね！と誰もが仰っておりました。
山田さんは２００６年５月に亡くなられました。
そしてお葬式の際に好きだと言ってくれた“ある恋の物語”を
アカペラで歌わせて頂きました。
亡くなる直前まで歌手ＭＡＹＡの応援をしてくださり、
誰からも尊敬されていた心の優しい素晴らしい方でした。
いま実はその山田さんの奥さまが
私のライヴに毎月欠かさず通ってくださっています。
そして山田さんの娘さんのご主人様が
平塚市西部福祉会館の館長を勤められていて
今回のようなご縁を頂きました。
こうして今ではご家族で応援して頂き、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
写真は本日のメンバーと館長の梅村さんと↑。
ジャズをこの日初めて聞いた人も、好きで何度も聴いている人も
会場全員が一つになり、あたたかい空気に包まれていましたね。
そして先日お世話になったレディオ湘南“音楽鍋”のパーソナリティ
ざいつさんも遊びに来てくださいました。
ステージに上がってムチャブリでトークして頂きましたが、
流石のＭＣに感激！ざいつさんと綺麗な奥様と記念撮影↓
打ち上げでは、山田さんが大好きでよく通ったと言う平塚の“うな新”へ
連れて行って頂きました。
山田さんの奥さまとガールズトーク！？に華を咲かせ
いつまでも笑顔がたえないステキな時間を過ごしました。
昆虫は、亡くなられた誰かの分身だと思うのです。
だから私はいつも話しかけるようにしています。
帰り際、小さなてんとう虫が私の手の上にやってきてくれました
ライヴ終了後の夕焼け空。
そののどかな風景に心があらわれるようでした。
我が家では今、皆様に頂いた沢山の綺麗なお花に囲まれています
感謝の気持ちを忘れず、また明日から１歩１歩頑張りたいと思います。
ありがとうございました
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