角界を震撼させた八百長問題!
そんな中、元小結・板井圭介氏のインタビューが再び波紋を広げている。
板井氏は、今回の八百長問題が発覚する以前から、角界の八百長問題を
週刊誌をはじめ、外国人記者クラブなどで、赤裸々に告白してきた。
八百長があったかなかったかは、定かではないが、ちょっと気になる番組を放送していた。
数年前、よみうりテレビ制作の「たかじんのそこまで言って委員会」に板井氏が登場して
角界の八百長について発言したが、彼の過激な発言に危惧したプロデューサーが、大幅にカットして放送した。
月日が流れ、八百長問題が発覚すると、板井氏が言っていたことは、ほとんどが真実だった。
自分の名誉やすべてをかけ、真実を発言したのに、番組では取り上げてもらえなかった。
このことを聞いたとき、ある映画を思い出した。
「インサイダー」 2000年アメリカ
監督 マイケル・マン
出演 アル・パチーノ ラッセル・クロウほか
<ストーリー>
米CBSの硬派報道番組「60ミニッツ」プロデューサーのローウェル・バーグマン(アル パチーノ)は、
世界経済に君臨する巨大タバコ産業を番組で取り上げるために、全米第三位のブラウン&ウイリアムソン社の
かつての幹部ジェフリー・ワイガンド(ラッセルクロウ)と接触する。
ワイガンドは、巨大タバコ産業の存在を左右する、ある事実の決定的な証拠を握っていた。
マスコミとの接触を知った会社は、彼と家族に圧力をかけ、その生活を脅かす。
ワイガンドは、会社に対する怒りと、バーグマンへの信頼から、番組の取材を受ける。
ワイガンドから語られた内容は、タバコを製造する際の大変ショッキングなものであった。
インタビューは無事に終わるが、タバコ会社からCBSへ圧力がかかる。
放送をすると裁判になる可能性があり、敗訴した場合は、ブラウン&ウイリアムソン社の傘下になる場合がある
かもしれない。
危惧した会社は、ワイガンドのインタビューをカットした内容で、番組を放送することを、プロデューサーの
ローエルに注文を出す。
頑なに拒否するローエル、彼の信念は、取材者に接触し、彼らを信用させ、取材を行い、
彼らを決して裏切らないことだった。
命がけでインタビューに答えてくれたワイガンドのインタビューをカットできるわけがない。
ローエルは、徐々に会社の中でも孤立していく。
ローエルは、様々な荒業を使い、ワイガンドのインタビューを放送させる。
一見落着と思えたが、ローエルは、ある意味で取材者を裏切った責任をとり、
CBSを辞める。
アメリカで起きた実際の事件を基に描かれた問題作。
僕はこの映画が大好きである。
もちろんDVDも持っていて、50回以上は見ている。
テレビ関係者として、僕にとってはバイブル的な映画である。
「取材者を絶対裏切らない」
ローエルの信条は、テレビマンとして忘れてはいけないことである。
とにかく、アル・パチーノの演技が良い。
プロデューサーとしての生き様や信念は、自分にとってお手本である。
「たかじんのそこまで言って委員会」でも最近、板井氏が数年前に述べたインタビューを
カットせずに放送した。
映画のように、骨太なプロデューサーはいなかっただろうが、板井氏は、そういう意味では、
大した男である。
一度見ていただきたい至極の映画である。


