【FIPとは】
猫にのみ感染する「猫腸コロナウイルス」は、多くの猫が感染している極めてありふれた弱毒性のウイルスです。
このウイルスに感染しても無症状の場合がほとんどで、出たとしても短期間の下痢程度と言われています。
しかし、このウイルスが突然、体内で変異をおこし劇症化したものが、FIP「猫伝染性腹膜炎ウイルス」です。
発症すると致死率100%と言われてきました。
さらにFIPと診断された後の平均生存期間が9日間とのデータもあり進行の速さも特徴です。
しかし、今は海外の治療薬が何種類かあり、この薬を投与した猫の大半が助かるようになりました。
しかし…日本では無認可の為、とても高額になっており、完治までには100万〜300万円(体重や症状により変わります)ほどかかります。
さらに、上のデータでもあるように進行が早く、治療は投薬が早ければ早いほど寛解率は高くなるので、治療を悩んでる時間はありません。
【今期FIP発症は5頭】
そんな高額な治療費が必要となるFIPですが、ねこたまごでは今期(2022年4月以降)すでに5頭が発症しています。
その内治療中は4頭。
ねこたまごでは、現在数種類あるFIPの薬の中でもCFNを使用しています。
薬は一日一回、毎日同じ時間の投与を守らなくてはいけません。ずらしていいのは30分のみ。
さらに他の薬の投薬は前後2時間開けなくてはいけません。これを84日間続けます。
経過が良ければ、薬をやめてさらに84日間を経過観察期間とし、問題がなければようやく寛解とみなします。投薬中は2週間置きに血液検査をするので、薬代のみならず検査代も少なくない負担となっています。
①ウエラ
はじめに発症したのはウエラちゃん。
高齢一人暮らしの飼い主が入院したため、一軒家に取り残されていた子でした。
お腹を空かせていたこの子達は、人が来た気配を感じ窓辺に集まって来ていました。
保護に入った時には、餓えと寒さですでに亡くなっていた子もいました…。
9頭いるはずでしたが生きて保護出来たのは6頭のみ…
ウエラちゃんは過酷な環境を生き残り、保護されてから体重も順調に増えて里親募集を開始した矢先……
FIPを発症しました。
あと少しで幸せを掴める一歩手前での、まさかの発症…悩んでいる暇はありません。
すぐに薬を手配し、投薬を開始しました。
おかげさまで84日間の投薬を終え
現在はさらに84日間の経過観察中。
このまま体調良く血液検査も問題なければもうすぐ寛解となる予定です!!
ウエラちゃんのかかった薬代は612,500円
(検査代、その他の処置代は含みません)
②おはぎ
2022年6月30日
小樽警察署に一頭で収容されていて、ねこたまごに保護依頼が来ました。
真菌感染をしていましたが、とても元気でお転婆な、可愛い女の子でした。
10月13日 エコーではリンパ節も腫れ腹部全体に白っぽく、炎症が見られる。点滴と抗生剤で様子を見る。
10月18日 内服薬の反応か。血液検査での黄疸もなく、このまま様子を見る。
10月27日 40度強の発熱。エコーではリンパ節、腹部全体の映像が真っ白でゴツゴツしており、わずかに腹水が見られる。抗生剤内服を再開。
FIP疑いと言われる。
↓
10月28日よりCFNの内服を始めました。
投薬予定残り6日となり、現在までにかかった投薬料は、1,079,500円です。
③みさえ
2022年10月5日
生後2週程の乳飲み子(しんのすけ)とともに親子で保護されたみさえ。避妊せず増えすぎた結果の無責任な飼育放棄でした。
その後みさえは体調が悪化。まともに歩けないほどふらつきがひどくなり食欲もないので、預りボランティアのノエルさん宅で通院・治療を始めることに。
検査の結果FIPが疑われ、念のため他院でセカンドオピニオンを頂くもドライタイプのFIPで間違いないだろうとの診断でした😰
12月10日から投薬開始となりました。
お薬のおかげでいまは食欲がでて、現在ではふらつきもなく、走ったり高いところに登ったりと元気に生活できています。
まだ2才と若く、おだやかで賢い子です。
無事に病気を乗り越えずっとのお家に行けますように……。
現在投薬から35日目。
残り49日となり
現在までの薬代822,000です。
④美咲
美咲は、羽幌町の多頭飼育崩壊宅から親子で保護しました。
順調に成長し、兄妹の夕陽と一緒のお家の家族に決定した矢先、FIPを発症…
異常なお腹の張りに気が付き受診したところ腹水が溜まっていました。
幸せを掴む直前…譲渡は中止となり
2022年12月5日CFN投薬をスタート。
現在投薬40日目。
残り44日
現在までの薬代は231,000円です。
⑤みずいろ
2022年9月27日に保護した「みずいろ」は5頭兄妹でした。
民家の敷地内で生まれて母猫がいなくなった為、札幌市動物管理センターに収容されました。
まだへその緒の付いた生まれたばかりの小さな命でした。
5兄妹の内、ちゃいろ君は大きくなる事が出来ずに天国へと…残る「あおいろ」「オレンジ」「みずいろ」「きいろ」は食欲不振や下痢の症状、また一番症状の重かった「きいろ」は一時入院となりましたが、預りボランティアさん達の献身的なケアのお陰で4頭は無事に成長し、いよいよ里親募集開始!
と、思った矢先……「みずいろ」だけFIPを発症しました…。
食欲低下でご飯を食べなくなり、軽い神経症状がありました。
12/27から投薬を開始。
この時生後3ヶ月。1.08キロまで落ちた体重ですが、投薬から17日目で1.7キロにまで増えました!
そして、CFNのおかげで現在では神経症状は嘘のように無くなりました。
現在は同じFIP発症のおはぎちゃんと同じ預りボランティアさん宅で寛解を目指し、毎日投薬頑張っています!
残り66日
現在までの薬代は202,500円です。
人間たちの都合に振り回され、つらい思いをしてきたけど、懸命に生きようとしているこの子達に、どうか投薬料のご協力をいただけないでしょうか。
現在までに支払った薬代は
■ 2,947,500円
今後、治療中の4頭にかかると思われる薬代は
■ 600,000円前後
※体重の増加量によって金額は変わります
※定期検査代・その他の診察費は含みません
これから必要となる予定の600,000円を
「FIP基金」
として募らせていただきたく思います。
現在まで、出来得る限りの資金は捻出してきましたが、正直、かなり苦しい状況となっております。
さらに、現在は80頭以上の保護猫を抱えており、それぞれ検便、駆虫、ワクチン、、マイクロチップ、ウイルス検査、避妊手術等の基礎医療を受けています。
さらに高額な治療を継続中の子も少なくありません。
春になれば、また乳飲み子達が沢山保健所に収容されて来ます。
乳飲み子達は即日保護しミルクをあげなければ待っているのは「死」しかありません。
2022年度は保健所からの受け入れを一頭も断らずに受け入れることができました。
ですが、今年は、このままだと医療費が無くなり、受け入れはかなり厳しくなるかも知れません……。
まさかFIPが5頭も発症するとは想定外でしたが、治療をする子と、しない子を分ける事は考えられません。
力不足を痛感しており、いつもお願いばかりで心苦しくもありますが…どうかこの子達を救う為にも、そして、これからねこたまごに来るであろう保護の手を必要としている子達の為にも、お力を貸してください。
少額でも構いません。
皆様一人ひとりの思いが集まれば
大きな力になります。
どうか、よろしくお願い致します。
【FIP基金】
お振込のお名前に
【FIP基金】とご記載ください。
こちらのご支援はCFNの購入に当てさせていただきます。
◆ゆうちょ銀行
記号19050 番号33047401
口座名義 ヒエイリガタイッパンシャダンホウジンネコタマゴ
◆北海道信用金庫
銀行名 北海道信用金庫
支店名 篠路(シノロ)支店
口座種目 普通口座
口座番号 4325313
口座名義 ヒエイリガタイッパンシャダンホウジンネコタマゴ