クッとした瞳 | May1993-2022アーカイブ

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チセが書いた脚本がなかなかによくできていて
今後のために今は
チセの脚本をチセの演出で稽古している。
部長イコール演出ではないが、脚本演出に関心を持つ彼女が部長となった。
そして、部長業と演出業は全然違う。
最初は少し牽制し合っていたけど
本読みを終えた後に、ソエとリファには
チセの[言葉]に対する信頼がひとつ芽生えた。
チセにとっても、自分の[言葉]に命を吹き込むソエとリファの演技に
ひとつ信頼を抱いた。
そうすると互いに[理解]が生まれる。
理解し合うと尊重へと繋がる。
隣で演出を聞きながら
なるほど、同級生だからこそ通じ合える言葉だなと思ったり
あぁ、そんなに急がないで、と思う言葉もあったり。

最近は恋にアイドルに、なにかと脇道が多いけど
それでも
時折見せる、クッとした目線は
あの日、初めての出会いのきっかけとなった
幼い幼い、クッとした瞳を思い出す。

金哲義