福岡県唯一の神宮
英彦山(ひこさん)神宮へ行ってきました。
英彦山のお話は以前、
英彦山の周りには結界を張るような形で48大行事社が囲っています。
ひこさんじんぐう
住所:福岡県田川郡添田町英彦山1
✱一の鳥居✱
英彦山神宮の約7キロ手前にあります。昔はこの鳥居をくぐる形に
なっていたと思いますが、鳥居下の道路は封鎖されており
今はくぐれません。ちょっと怖いです
✱二の鳥居/銅の鳥居(かねのとりい)✱ 国指定重要文化財
青銅製で柱の周囲は約3m。
約400年前佐賀藩主鍋島勝成の寄進によるもの。
英彦山神宮奉幣殿までは車で行くことは出来ません。
こちらの鳥居から英彦山神宮奉幣殿まで徒歩約30分かかります。
さすが日本三大修験道の神宮です。
私はこの日、こちらからは行きませんでした。
できるだけ奉幣殿近くまで車で行きました。(それでも結構歩きます)
参道の左右には山伏の住居「坊」が数多く残っています。
徒歩で奉幣殿まで行くと、この石畳の道が途中から石段へ変わります。
現在は英彦山スロープカーが開通しており、
今まで歩いてしか行けなかった英彦山神宮奉幣殿までの道のりを
気軽に行けるようになっています。
銅の鳥居近くに幸(さち)駅があります。
「幸(さち)駅」から「神(ディブ)駅」(英彦山神宮奉幣殿)まで
幸駅 - 神駅(往復のみ):大人800円、小人400円。所要時間は約15分
北九州市香月に生まれた浄土宗第二祖、鎮西上人の像。
青年時代、現在の北九州市から片道36kmを一千日日参されたそうです。
お土産や近くの鳥居。
お土産屋のすぐ近くに車を停め、そこから歩きました。
昔はもっとお店があったような気がします。
✱宝篋印塔(ほうきょういんとう)✱
✱中島神社✱
(参道左側)京都北野天満宮の分霊を祀る
御祭神:菅原道真公
目的地はまだ見えません。
✱招魂社✱
(参道左側)田川護国神社の奥宮
幕末の志士が祀られています。
こちらで感じた風がとても心地良かったです。
お土産屋近くの鳥居から15分ほどで到着。
昇って来た階段を見下ろしてみました。
過去に2回訪れたことがありますが、こんなに遠かったっけ?と思いました。
✱手水舎✱
✱梵鐘✱
✱奉幣殿✱ 国指定重要文化財
◆御祭神
正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命
(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと) - 北岳
伊耶那岐命(いざなぎのみこと) - 南岳
伊耶那美命(いざなみのみこと) - 中岳
※祭神は3柱。北岳・中岳・南岳を神格化し各峰に1柱をあてる
◆御神徳
その昔、鷹の姿をして東よりこの地に現れた稲穂の神、
農業神で知られる天忍穂耳命。
英彦山神宮は神様のご神徳により、農業生産、鉱山、工場の安全の守護神また、
勝運の神様として古来より崇敬されています。
(正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命←「勝」が3つもあるため)
◆御由緒
英彦山は、古来から神の山として信仰されていた霊山で、
御祭神が天照大神(伊勢神宮)の御子、天忍穂耳命であることから
「日の子の山」即ち「日子山」と呼ばれていました。
嵯峨天皇の弘仁10年(819年)詔(みことのり)によって「日子」の2文字を
「彦」に改められ、次いで、霊元法皇、享保14年(1729年)には、
院宣により「英」の1字を賜り「英彦山(ひこさん)」と改称され
現在に至ってます。
英彦山は中世以降、神の信仰に仏教が習合され、
修験道の道場「英彦山権現様」として栄えましたが、
明治維新の神仏分離令により英彦山神社となり、昭和50年6月24日
天皇陛下のお許しを得て、戦後、全国第三番目の「神宮」に改称され
英彦山神宮になっています。
✱社殿内✱
✱向拝✱
社殿をぐるりと一周。
場所によっては裏が通れないところもありますが私は必ずやります。
✱天之水分神(龍神)✱
(流水を疎通、分配することを掌る神)
御由緒:英彦山神宮御龍神水は修験行者が入峰時に必ず水筒に入れ
峰中の保健飲用とお守りとして用いたものである。
近来は、不老長寿の御神水としていただく参詣者が多く、水源は岩の
間より流れる「圓通の瀧」よりきている霊水であります。
(境内掲示板)
ペットボトルに汲ませていただきました。
人懐っこいカラスはんと目が合いました。
✱御本社(上宮)への入口✱
奉幣殿から上宮へは距離は2.2kmなのですが、かなりきつかった記憶があります。
私の足で1時間15分かかりました。
北岳、南岳まで行くとなると、その限りではありません。
今回は登りませんでした。
この鳥居から暫く登ると下津宮(下宮)があります。
✱下津宮(下宮)✱
御祭神:須佐之男命、神武天皇、大国主命
↑この写真を撮るとき後ずさりしたら、植わっている木を踏んでしまいました。
「ポキっ」っていいましたよ!10cmくらいの低木で気が付きませんでした
咄嗟に「ごめんなさい」と言いましたが、気になって後日
英彦山神宮に電話で謝罪したら、
「あの木はツツジで、元々鹿が食べたりしてダメになっていたんですよ、
気になさらないでください」と言っていただきました。本当にすみませんでした。
✱拝殿内✱
✱下津宮から見下ろす奉幣殿✱
✱御朱印✱
御朱印を書いて下さった神職さんが、
凄くにこやかに色々話してくださったのですが。。
神職さん「どこから来たの?」
私「○○市から来ました」
神職さん「あー、あそこね、この前行ったよ、座主の館の件で。今度来てよ!」
私「はぁーそうですか!」←意味がわかっていないのにただ相槌を打つ。
神職さん「1,300年頃の話ね」
私「・・・。」←キョトンとする私
(会話の中に歴史話を盛り込んでくださっていたもよう。)
神職さん「はい、おつり700万円!」
私「あはは!」←面白いわけではないけど一応。
(御朱印帳を受け取り、御朱印を見て)
私「うわぁ、素晴らしいですね!」
神職さん「いえいえ、お粗末様です」
愉快な神職さんでした
この後、急遽御祈願が入り、神主の装束に着替えられました。
英彦山神宮に太鼓の音と、ホラ貝を吹く音が響いていました。
暫く佇んで音に浸っていました。
✱浅沓(あさぐつ)✱
神職用の靴です。拝殿横で脱がれたのを
✱御朱印帳✱
「鷹」の神祇(じんぎ)と呼ばれるものがあります。
英彦山の開基伝承では、英彦山開山の一、藤原恒雄(忍辱)が殺生の罪を犯し、
一頭の白鹿を射た際、「鷹」が現れてその白鹿を生き返らせる。
鷹の姿をしてこの地に現れた天忍穂耳命と、助けられた白鹿が
モチーフになっているようです。
神紋は「抱き鷹の羽に二つ引き両」。
まだ1冊目が終わっていませんが、こちらのシブい御朱印帳購入しました。
シブすぎる!
1冊目の御朱印帳(右)、もう少しで終わります。