2006年6月3日 紀伊半島右半分(1日目後編) ●三重県
熊野川を越えれば三重県。海岸線沿いにバイクを走らせる。
キャンプの鉄則:日が暮れる前にテント設営を終える。
日没には間に合いそうだけどオーナー待たせてはよくない。
なんとか18時にクリオキャンプ村 に到着。オーナーのTさんに料金支払う。
ここは焚き火自由、薪無料。シャワー冷蔵庫など無料。常設宿泊所もある。
Tさんが1人で少しずつ手入れをしているらしい。周囲は林に囲まれている。
キャンプ場は草地・・・というか深いラフってかんじ。農薬等使っていないのでミミズも豊富。
時折野生のイノシシがミミズを掘りに来るとか。こわっ。
↑これが重要な伏線になろうとはこの時点では知らなかった。
とりあえずテント設営。またまた貸切です。焚き火場の近くに設営。
今回テントを新調しました。スノーピーク トレイルトリッパー2 。
前室が広く雨のときも安心。
薪を分けてもらおうとTさんに聞いたらハンマーを渡される。え?
「あそこに小屋の残骸があるから壊して好きなだけ燃やしていいよ」。
なんともワイルドなキャンプ場だな。
夕食の買い出しに。尾鷲に戻るよりも紀伊長島へ行くほうが少し近いらしい。それでも15キロ。
なんか空気が湿っぽいなぁ。
たっぷりの酒と食料を買い込みキャンプ場に戻る。あれ、Tさんまだいるよ。
もう暗いから投光器で園内を照らし、小屋を壊している。園内はさながらナイター球場だ。
ガーン! ガーン! ハンマーの音が響く。むう。
あのー食事始めていいっすか?「ああ、ごめんごめん」。
キャンプファイヤー場に薪を並べ、バーナーであっという間に火をつける。あう、俺にやらせて・・
焼肉用に鉄板を無料で貸してくれ、でっかい氷ももらった。これでビールを冷やせということらしい。
あと凍ったカツオ肉のブロック。おお、ありがとう。
Tさんおもむろにカツオ焼き始める・・・・えーとTさんずっといる気?
1人で焚き火をぼーっと眺めて・・・・・のつもりが
サーチライトで煌々と照らされたキャンプ場で人が焚き火して魚を焼くのを眺める羽目に。
いやー、Tさん親切だし悪いことじゃないんだけど、
俺が思い描いてたシチュエーションとはかけ離れています。
なんでも自分でやり、暗いのを我慢する。それも含めてキャンプだと思うわけ。
発電機で明かりガンガンのオートキャンプごっことは違うのだよ。
・・・とは言えずTさんの昔話などをじっと聞く。
なんでもTさん紡績工場を経営していて時折大阪梅田へ来るんだそうな。
このキャンプ場は趣味で、若い人でも来やすいキャンプ場を目指しているという。
もう1人焚き火は諦め、Tさんとの話に興じていたとき――――。
いきなり大雨が降ってきた。やっぱりきたか。
俺はテントの前室に避難。雨見酒。新品テントの耐水試験になっちゃったな。
さすがのTさんも退散。雨がひどいようなら宿泊棟で寝ていいからと。優しい。
投光器消して帰っていきました。
いきなりキャンプ場は真っ暗になり、見えるのはくすぶっている焚き火だけ。
テントのフライシートをたたく雨音がうるさい。肉がまだ大量に残っている。どうしよう。
とりあえずランタンの光だけで酒を飲む。
・・・・・・
30分ほどでぴたっと雨がやんだ。テントから出て焚き火前へ。
よし。第2部だ。
ここからじゃんじゃん火を焚く。肉を焼く。酒を飲む。サイコー。 ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
空を見上げるとすっかり雲も消え、星が出ていた。
草ぼうぼうのキャンプ場内を歩いて回る。裸足にサンダルなので濡れた草が冷たい。
小屋の残骸がいくつかあった。 ここって以前何か建っていたのかな?
酔っ払って2時ごろ就寝。なんか寝ているとき一瞬ケツがつったような気がした。いてて。
寝ている間に1回雨降りました。
走行距離338キロ。
2006年6月3日 紀伊半島右半分(1日目前編) ○和歌山県
あ~このツーリングも忘れられないなぁ。
焚き火したい。ぼけーっと1人焚き火を眺めながら酒飲みたい。
1泊2日の行程で「焚き火可」のキャンプ場を探して、見つけたのが三重県南部。
じゃあ紀伊半島右半分を回って熊野も見ていこうということに。
朝イチで出発。御堂筋を南下し堺市から内陸へ。仁徳天皇陵のそばを抜けて一路高野へ。
高野山は今回は通過のみ。高野龍神スカイラインのワインディングを楽しむ。
龍神温泉を過ぎてすぐ、国道425号左折の看板。
ここからいったん奈良県の十津川村を通るのが熊野本宮への最短ルート。
とナビを信じた俺が馬鹿だった。
ツーリングの際、まっくすは事前に地図ソフト を使ってルートを決めます。
その結果をプリントしてマップケースに入れてます。
いつもブログの冒頭に入れてる行程地図はそれを加工したもの。
しかし、デジタルまっぷる君はその道が最短距離であればよく、
どんな道かなんてのはお構いなしです。
十津川の国道168に合流するまで直線距離で18キロ。
R425は四国のR439に劣らない酷道だった。
龍神温泉の分岐をR425方面に左折すると真新しいトンネルが。これにだまされた。
トンネル過ぎてしばらくすると道が細くなる。あれあれっといううちに1車線に。
1車線とは車幅1台分ということです。3メートル程度? 車同士のすれ違いなど到底できない。
30分ほど走って「この道でいいんか?」と疑問に思い、停車して地図と格闘。
すると向こうからライダーが。50代のおじさんで、話をする。
「この道でバイクとすれ違うのは初めてだよ」-十津川までどれくらいですか?
「まだまだ1時間はかかるよ」げ、道はずっとこんな感じ?
「もっとひどくなるから」。へこみつつも先を急ぐ。
細い道、カーブの連続、小石ごろごろ、右側崖でガードレールなし。時折看板が。
「転落死亡事故多し 通行注意」。
ひー。
まじ怖かった。十津川に着いたときはほっとしました。
後で知ったけどこのR425 は、例のR439 、岐阜のR418 と並んで「日本三大酷道」と評され、
世の酷道マニアの垂涎の的だそうな。世の中には物好きがいるもんだ。
ちなみにR418は通行禁止の断トツ1位。誓って行く気はない。
十津川から本宮へ向かう道を通っていたら、いきなりすごい臭いが。なんだこれ。
なんというか、草・・・でもない何やら粉っぽいような臭い。 工場でもあるんか?
この近辺に住んでる人はこんな臭い気にならないのかな?
熊野本宮大社は十津川からすぐ。バイクを降り、ヘルメットを脱ぐ。
あれ、臭いが消えた。
ヘルメットの口の部分に空気取り入れ口があるが、そこに大きめの虫が挟まってつぶれていた。
これかよ臭いの元は。
海手に出てしばらくいくと熊野速玉大社だ。
熊野那智大社は大阪来てすぐに那智の大滝見に来たときに行った。
これで熊野三山制覇。日本サッカーのエンブレムの3本足のカラスって、
熊野の八咫烏(やたがらす)がモデルだったんだね。
時間があれば熊野古道を少しでも歩きたかったんだけどね。時間ありませんでした。
16時。腹減ったので遅い昼食を。
南紀の知られざる名物に「めはり寿司」というのがある。
高菜漬けを刻んでまぶしたご飯を高菜漬けの葉っぱでくるんだ、おにぎりだ。
野球ボールぐらいある。でかい。カッと目を見開いて食べるからこの名が付いたという。
素朴な味です。ただ高菜の葉っぱが噛み切れずおにぎりがぐちゃぐちゃになることがあります。
お店の名前失念。
いや時間ないのです。R425で予定がぜんぜん狂ってしまったのです。
今夜の宿はキャンプ場。三重県尾鷲市付近の「クリオキャンプ村」。
予約したら到着までオーナーが待っているという。待たしたらあかん。
現在16時半。距離はまだ85キロ残してる。
まだ終わらなそうなので―後編へつづく―
2006年5月28日 マスツーリング(2日目) ○鳥取県
2日目は急遽米子の美保基地の航空祭を見に行こうということに。
その後大山の山々を快走し蒜山で昼食、再び高速で大阪へ。
2日目は何とか晴れ。米子空港に隣接する美保基地付近は車でごった返す。
C-130からF-15までおなじみの航空機のデモ飛行。すごい音だ。
ここの飛行機のワッペンは「因幡の白ウサギ」をモチーフにしたものだ。カワ。゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!!
そして最後はブルーインパルス。カコ(・∀・)イイ!!
頭の中がガンガンしたまま基地を後にする。
皆アドレナリンが出ている様子。いやな予感。
米子道を通り米子ICから次の溝口ICまで。
みんな一斉に飛ばす。おいおい。
マッテヨー。必死についていく。こえー。ぬゆわ~ってくらい飛ばした気になった。
大山の山々は曇っていて多少肌寒かった。しかしいい感じのワインディングを快走。
皆運転うまいわ。遅れまいとついていく。このあたり、どこ走ったかは知りません。
途中はぐれる人が出るなどトラブルもありましたが無事蒜山へ。
昼食にそばを食べて帰路へ。あとは三々五々。
高速はそれぞれのペースで。皆さんやっぱり飛ばすのね。
でも時には大人数のバイク好きでわいわいやるのもいいもんだ。またみんなで走りたいです。
大阪付近は渋滞がひどかった。走行距離323キロ。
2006年5月27日 マスツーリング(1日目) ○岡山県●鳥取県
取引先の担当M氏とはいつもバイク話で盛り上がる。
M氏もベテランライダーで最近は海外ツーリングにハマッているらしい。ブログ もやってます。
で、M氏の所属するバイククラブ が近々ツーリングをするらしいので参加しないかと誘われた。
場所は鳥取。お、前回 行きそびれた県だ。
いつもソロツーリングだが、たまには大人数のマスツーリングも楽しそうだな。
そんなわけで集合地点の中国自動車道西宮名塩SAへやってきたのだ。
中国自動車道をひた走り途中勝央SAで休憩。岡山の蒜山で高速を降り昼食。
鳥取へ渡り境港で鬼太郎ロードを散策し皆生温泉で宿泊。
西宮名塩SAのバイク駐輪場はなんかすごいことに。気合の入ったバイクばかりやん。
ハーレー、V-max、BMW、CBR、ZRX、ドカ、GSX、GBまであるぞ。
年齢は高め。最近はライダーの若手育成が重要課題だな。M氏は今回は車での参戦。
とりあえず勝央までは自由に走り、以降は連なって走ろうということに。
曇りがちの中国道をひたすら西へ。んー自分だけじゃない違和感。
悪い感じじゃないけどペースを合わせるって慣れてないのよね。
そんなまっくす、勝央SAで集団行動乱しまくることに。
全員集まってさあ出発しようかというところで俺のバイクに異変が。
鍵が回らない。
厳密にはキーシリンダーね。力いっぱい回そうにも動かない→エンジン始動しない。
あせる。皆待ってる。回れよぉ。でも回らないんだよぉ~~! ガチャガチャ。
結局M氏だけ残りほかの皆は出発。蒜山高原で落ち合うことに。
気遣うM氏。もうこうなったら、アレを使うしかない。
助けて~レッドバロ~ン!
「あーシリンダーの油切れてません? どっかでオイル調達してさしてみてください」。
SAのガソリンスタンドからオイルスプレーを借りてきてさす。あっさり回る。
油切れでした。助かった~~~。でもなんで今日なんだよ。20分ほど遅れて出発。
急ぎ目で米子道を走り、蒜山インターで降り、集合場所へ。遅れてすいませんでした。
皆で昼食。和やかに今後の計画を話す。あれっ。
外で大雨なんですけど。
まずい。3分の1雨男の本領発揮や。皆カッパ着込む。とりあえず宿へ行こうということに。
黙々と走る。まあ、バイクだから話しながらとはいかないんだけどね。
皆生温泉の岩崎館という旅館に到着。いやー着替え着替え。
ここから希望者のみ車で境港へ行こうということに。もちろん俺も参加。
境港市は水木しげるの故郷。
商店街の歩道はゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪のブロンズ像が立ち並ぶ「鬼太郎ロード」で有名。
奥には「水木しげる記念館 」がある。境港駅前の駐車場に車を止め歩くと街路灯が。
ビビビのねずみ男。ほかにもいっぱいです。記念館も思った以上に楽しめました。
ロードを散策してたら、明日自衛隊米子基地で航空祭があると書いてある。いいねぇ。
宿に戻り温泉の後、宴会。なんかみなさん、ホントにバイクが好きなんだなーと実感。
こういう大人になりたいわと思う1日目でした。走行距離303キロ。
2005年5月5日 北陸ぐる~り(3日目) ○福井県●滋賀県
とうとうその日が来た。
初めて、最終日が晴れましたヽ(゚∀゚)ノワーイ
昨日飲み明かした福井の友人と2人でツーリング。琵琶湖で別れ大阪へ―という計画。
とりあえず友人(以下T氏)の家へ。家を建てたらしく建もの探訪に。
いやー閑静な住宅街ですね~。ここがお部屋ですか。素敵なオーディオセットですね~。
ひとしきり音楽ネタで話が弾む。おっと、そろそろ行きますか。
T氏の愛車はホンダRVF400。俺のVFRの兄弟機だ。
完全レーサーレプリカでストイックなマシン。最近はこういうバイクないんだよね。
乗る人だってストイック。革ツナギの本格仕様。ジーンズじゃ怒られます。
とりあえず永平寺へ。俺のリクエスト。
永平寺はいわずと知れた曹洞宗の総本山。厳しい修行で知られるってテレビで見たよ。
山の斜面に沿って建てられているので階段だらけ。足腰強くなりそうです。
いやー結構暑い。初日の気温と10度は違う。あっち雪山だったもんな。
T氏も革ツナギじゃ暑そう・・・・てゆーか永平寺で革ツナギて
注目集めてますよ。
T田さんゴメンナサイ。写真使いました。
ここから琵琶湖を目指す。さすがT氏地元。いい道知ってました。
心地よいワインディングを2人で堪能。いやー、たまにはソロじゃないのもいいもんだ。
完全峠仕様のRVFに何とかついていく。こちとらスポーツツアラーだ。
奥琵琶湖のレストハウスで休憩。なに食ったか覚えてないや。
その後長浜へ。長浜城を見学後、お別れ。
例によって湖東沿いの渋滞を縫って大阪着は6時過ぎ。
走行距離236キロ。
後日談・・・翌日T氏からメールが来た。なんでも別れた後バイクが止まり、
レッカー呼んで福井着いたの22時だとか。お疲れした! また走りましょう。









