2006年7月16日 信濃路は散々(3日目) ○長野県
「遠くとも一度は詣れ善光寺」。のつもりでしたが・・・・。
昨日の雨が今朝になってもやまず。けっこう強い雨だよ。
ざっくりした行程図です。戸隠でそば食う予定も日本海側巡って帰る予定もキャンセル。
下道最短距離で大阪へ。節約のため高速は使わない。
途中バイク降りたの1回だけだった。
朝8時出発。カッパ完全防備。最終日の風物詩ですな。
まずは何はなくとも善光寺へ。
ここでクイズ。善光寺は何宗でしょう?
答えは「無宗派」。
宗派が分かれる前からある古い寺だからです。
大雨のため降りないことに。敬意を表し善光寺の周り1周w 長野市を後にする。
ただただ淡々と雨の信濃路を走る。かなり路面も川になっていたりする。
たりー。金払ってでも高速使うべきだったか? 7,000円ぐらいだし。
あ、信号変わりそう・・・・まいっか。とこうなる。
そこでパトカーとすれ違う。
やば、気づかれませんように・・・・パトカーUターン。赤色灯。
アウトです。
7,000円也。高速乗れたじゃん・・・・orz
長野県警の優秀な仕事ぶりに感嘆の言葉をぶつぶつ言いながら、バイクを走らせる。
信号はきちっと守る。
お昼過ぎても一切止まらず岐阜県→愛知県と距離を稼ぐ。とにかく早く帰りたい。
名古屋市に入り国道1号を走る。いつもの名阪国道目指す。これが甘かった。
四日市付近から大渋滞。遅々として進まず。東名阪使うべきでした。でも抜け道なし。
パニアケース付だからすり抜けるわけにもいかず、のろのろ~。
クラッチの左手が痛い。雨水浸みてきた。蒸し暑い。日が暮れてきたよ~。腹減った。
今回のツーリングがワーストじゃないかな~。バイク嫌いになりそう。
落ちぶれると気が小さくなります。半泣き状態。
19時過ぎてやっと名阪国道に。すっ飛ばす・・・・おっとと制限速度・・・と。
大阪着21時過ぎ。泥のように眠る。走行距離467キロ。
3日間雨のサイアクなツーリングでした。リベンジしてー。
2006年7月15日 信濃路は散々(2日目) ○長野県
2日目。今日は歩く内容。
上高地で歩き、布引観音でも歩く。あと長野市へ行けば十分。長野県は広い。
朝起きると快晴。コーヒー淹れてると団体が来て俺のサイトの隣に。
俺のサイトを狙ってるようだ。やっぱここいい場所なんだね。
まったく気にせず朝食を食べ、粛々と撤収作業。9時出発。
まず向かうは上高地。できたばかりの権兵衛トンネルを通り国道19号へ。そこから北上。
長野県って県全体が標高高いんだね。普通の道でも標高700mとか900mとかざら。
雲が近いです。どっちを向いてもでかい山が見えるし、いい景色には事欠かない。
いいとこだ、長野は。天気がよければ。
上高地 へはマイカー禁止。車で来た人は沢渡(さわんど)でバスに乗ることになる。
俺も駐車場にバイクを止め、小さなリュックに帽子、タオル、折り畳み傘を入れバスに乗る。
25分で上高地、その手前の大正池までなら16分だ。
せっかくだし、大正池から上高地ビジターセンターまで遊歩道を歩くことにした。
距離3.8キロ。とどが崎とほぼ同じ距離。
大正池でバスを降りると雨。というか雲の中らしい。傘持ってきて正解。
バス停前のレストランで雨宿りを兼ね昼食に。11時半だ。山菜そば800円・・・高山価格だ。
窓から池に落ちる雨をぼーっと眺める。これはこれでいい景色。混んできたな。行くか。
小雨なので傘さして歩き始める。道がぬかるんでいる。
そばを流れる梓川の水は驚くほど透明だ。晴れたときなら素敵なハイキングコースだな。
正面には穂高岳がどーんと・・・・あるはず。晴れてれば。
田代橋あたりでちょうど半分。このあたりで雨が上がった。
意外とすんなりビジターセンター到着。とどが崎とはえらい違いなのは景色のせいだろう。
1時間弱か。長野名物「お焼き」を食べてバスに乗る。
沢渡から来た道を戻り、松本市は素通り。ずーっと東、千曲川流域の小諸市へ。軽井沢はそぐそこ。
ここに布引観音という寺がある。下調べのとき、長野といえば何?の答えは「善光寺」。
で、「牛に引かれて善光寺参り 」を調べた。不信心な老婆の布を牛が引っ掛け、
老婆が追いかけていったところ善光寺に来てしまい、そこで仏道に帰依したという話だ。
その出発地がこの布引観音。明日善光寺行く前にスタート地点見とかないと。
ここは切り立った山にへばりつくようにお堂が建っている。
鳥取の投入堂に劣らないワイルドな寺だ。お参りというよりは探検気分。不信心者め。
最初は石段を延々と登る。これは想定内。ハァハァ。するとお寺が見えてくる。
そして振り返ると見事な観音堂が。写真撮ってなかった。ここのブログ に写真あります。
お寺から右に行くとマジ?って感じのトンネルが。
しゃがみながら歩き、お堂の中を抜けると今度は山道。ここ歩けるの?
まさにファイトォー! いっぱーつ! の世界。頂上からの景色はすばらしかった。
まったく人がいないしスリルあって景色いい。お勧め。お参りもしろよ。
17時か。あとは長野市へ行くだけ・・・だったのに、長野市入る前あたりで雨。
あーまじかー。もう少し~。とカッパ着ないまま横着してたら本降り。
ホテル着いたときにはびっしょりでした。うえ~ん。
洗濯して近くの居酒屋で適当に食べて就寝。
走行距離280キロ(うちバス26キロ、徒歩6キロ)。
2006年7月14日 信濃路は散々(1日目) ○岐阜県●長野県
去年の海の日連休は富士山へ避暑に行った。今年の避暑地は?
やはり避暑地といえば長野県でしょう。というわけで今回はほぼ長野づくし。
高速等乗り継いで長野へ。今日の目的地は伊那市。
今日は金曜日。代休を取り朝イチで出発。
名古屋方面へ行くときはお金のかからない名阪国道を愛用します。
名古屋市内は混むので四日市インターから東名阪道で抜けることにした。
ところが四日市インター前で渋滞につかまる。朝8時。ああ平日の通勤ラッシュだった。
気温は既に30℃。あぢー。メッシュジャケにするんだった。
高速に乗っちゃえばスムーズ。勝川インターで降り、中央道に沿った国道19号を進む。
恵那峡。いつも高速を使うときは恵那峡SAで休むのが常。
そのたびに恵那峡って何があるのか気になっていた。通り道なので見ていくことに。
行ったら木曽川を大井ダムでせき止めたダム湖があった。
ここが恵那峡。ダム湖を囲んで温泉地があり、遊覧船が行き交う。
平日ということもあって人はまばら。心なしか物寂しい。
特に見るものがないので遊覧船に乗る。船好きですんで。
乗れますか?「どうぞ、出発します」。え? 客俺1人・・・
貸し切りで~す。なんか岸にある珍しい岩を紹介してくれました。約30分。
いまいち盛り上がらないまま下船。恵那峡を後にする。
再び高速に乗り難所の恵那山トンネルを抜ける。ですぐ高速降りる。
これが断然近道。天竜川沿いの国道153号に合流する。
天竜川では豪快な舟下り をやっているらしい。涼しそう。船好きだし乗るべえ。
と思ったら雨がこぼれてきた。まだ梅雨明けてないからなー。 運転続ける。
しかしあっという間に暗くなり、土砂降り。 あかん。
たまらずコンビニのような店の屋根つき駐輪場に避難。
店から缶コーヒーを買い、雨宿り。たぶん夕立だからやむの待つほうがいい。
この雨じゃ川は濁流だから舟下りはキャンセルだな。
待ってる間に電話をかける。長野の友人が今日の宿泊地の伊那にいるのだ。
「え、長野来てるんですか? 今どこですか?」分からない。どっかのコンビニ。
夕方には伊那行くから会って話そうということに。
14時。約1時間で雨上がる。さて、行きますか。
50キロほど走り駒ケ根市へ。
郊外に「光前寺 」という寺がある(リンク先音注意)。ここはヒカリゴケが有名。
山門までの参道に石垣が詰まれてある。石垣のすき間の暗がりをよーく見ると・・・・
ただの光らないコケじゃん。これじゃないのか・・・・・あっ・・・・
見る位置を変えたら暗がりにコケがきらりと浮かび上がった。
なるほどこのコケ光を反射するんだ。だから見る位置によってコケが光を放つように見えるわけだ。
国道へ戻る途中で昼食。「明治亭 」というレストラン。
B級グルメ研究家であるまっくすが駒ケ根で選んだ料理は・・・ソースカツ丼。
あれ? 福井でも食べませんでした? ここも有名なんですっ。
カツが肉厚でソースは中濃ですね。うまいわ。付け合せの野沢菜もGOOD。
ここから伊那は15キロ。友人に会う前にキャンプ場へ。
伊那市中心部から西へ8キロほどの「小黒川渓谷キャンプ場 」。
ここは伊那市営で焚き火ができるU字溝が各サイトに設置されている。
平日なのでキャンパーは俺1人。川沿いのいい場所に設営完了。薪も二束買う。
伊那市へ戻る。友人と再会しマクドでよもやま話。
いい時間になったので別れて食材買い出しへ。
いつもの焼き肉と冷凍枝豆。酒はビール2本に長野の地酒1本。
予備のウイスキーフラスコはいつも飲まずじまい。
いつも後悔するのは現地で買った地酒の名前をメモしないこと。
酔って忘れちゃうんだよね。
焚き火と川のせせらぎに満足しながら眠りにつく。走行距離385キロ。
あ、伊那ローメン 食うの忘れた。
2006年6月4日 紀伊半島右半分(2日目後編)
後編というか後日談というかその日の晩。
大体ツーリング終わったら荷物部屋にほっぽり出して風呂に入ります。
頭洗う。不思議なんだが焚き火した後って2~3日匂いが取れない。
体内までいぶされてるのかね?
浴槽につかって、ほわ~~~ってのが幸せ。今回も無事帰れました。
で、お尻のかさぶたを指で確認。いつ引っ掻いたかな?
痛くないので取っちゃおう。・・・あれ、なかなか取れない。
4度目くらいで取れた。かさぶたを浴槽のふちに置いて観察。
ふーむ、けっこう大きく直径1センチくらいの赤黒い碁石のような形。
血の塊にしては黒いな・・・・・っておい
かさぶたが歩き始めました・・・・
頭の中真っ白。背筋ぞわーっ。浴槽の中でびびる。そしてかさぶたは、
確実にこっちへ向かってくる。
ぎゃああああああ!
落ち着いてそれをつまみ上げる。足が生えてる。虫だ。ぞぞぞ~~~。
あー、分かった。
とりあえず正体が分かったのでそれは配水管からお湯とともに下水道へ。死ね。
風呂から上がってネットで調査。
正体はマダニでした。
ほぼ同じ体験をした人のHP 。写真あります。ヒー。
自分で抜かず皮膚科へ行けと書いてあった。あ~、下手こいた~!
でもどこで・・・・ってあのキャンプ場しかないやん。
マダニは普通シカやイノシシに寄生し、彼らによって運ばれる。
→イノシシがミミズ取りによく現れたって言ってたな。
笹や背の高い草の先端で獲物が来るのを待ち、近づいたら引っ付く。
→草ぼうぼうだったもんな~ 。
ゆっくり移動し、軟らかい肉の部分を見つけてかぶりつく。痛いのはかじられたときだけ。
→そういえば昨日寝てたとき一瞬ケツが痛かったときあったな。
思い当たるふしがありまくり。
数日間血を吸い続けるそうだ。
そしてやつらは病原菌の媒介者。ライム病という菌を持っていて血を吸う時に感染・・・
することもあるらしい。今回は大丈夫でした。 よかったー。
黒っぽい服だとダニがいても目立たないので良くない。
靴下は履きズボンのすそは靴下の中へ入れる・・・などが予防。
東北北海道のマダニはツツガムシ病という菌を媒介していて
下手すると死にます。気をつけて。
とりあえず白いジャージを買おうと決めて寝ましたが、その晩はうなされました。
ここで入れます。走行距離306キロ。
2006年6月4日 紀伊半島右半分(2日目前編) ○三重県
朝起きると天気は微妙。とりあえず宿泊棟にテントを持って行き乾かすことに。
今日は伊勢方面へ北上し、津市を抜け名阪国道で大阪へ帰る。距離は長くないのでゆったりと。
朝食にカップラーメンを食べ、テント以外の撤収を終える。
汗かいたからシャワーを借りる。 無料はいいね。
ん? お尻の肛門付近に出っ張りが。かさぶたかな? 汚い話でゴメン。
シャワーから出るころにはテントも乾いたのでパッキング。10時半。出発しますか。
志摩半島に近づくにつれて海岸線が入り組んでくる。リアス式だ。
いいツーリングコースだね。でもちょっと大阪日帰りはきついかな。
志摩の賢島あたりは入り組み方がすごく、絶景な場所。通過のみで残念。
一度は泊まってみたいものだよ。
いきなり有料道路が。パールロード520円。
鳥羽方面へ抜ける近道で、走って楽しいという感じではない。
左手に志摩スペイン村がある。テーマパークだ。
バイクを止めて右手を見る。ちょっとした湾があり、小さな島が見える。
これぞ裏テーマパーク・渡鹿野島(わたかのしま)だ。
詳しい説明は怖いから省くが、なぜか男のロマンを感じる。
※註:パールロードはこの1カ月後、無料通行になりました。
観光地で有名な鳥羽を過ぎてすぐのところに夫婦岩がある。
注連縄で結ばれた2つの島は何度かテレビで見ていたので、寄ることに。
テレビで見たまんまなんだけど、実際見て分かったこと、
思ったほど大きくない。
男岩の上に鳥居とかあるしすげー大きな島かと思ったら、男岩9m、女岩4m。
けっこうあるよね、実際見たら意外と小さい観光名所。
札幌時計台、高知はりまや橋なんかもそうだね。
伊勢神宮は以前行ったので飛ばす。次の目的地は松阪市。
気が付けばもう16時過ぎじゃないかぁ。まだお昼食べてなかった。
どこかで適当になんか食うか・・・・あ、あそこにするか。
「まるよし 」というちょっと古めのレストラン。あ、これくださーい。
予想通り? ステーキ3,800円なり。奮発しました。
うううううううめええええええ! やややややわらけええええ!
至福のひと時。
名阪国道(R25)を通り大阪へ。19時ごろ帰宅。
これでツーリング完了・・・・のはずなんだけど。
―なぜかつづく―







