先日のirumoのデータ量を使い切った際の300kbpsの速度制限のブログが思った以上に沢山の人に見ていただいています。

検証すると、アメブロ内で見ているというより、ネット検索でヒットして見てくれている模様。
ありがとうございます。

今回はその続編というか、300kbps以上の速度制限といったら「1Mbps」ということで、
1Mbpsの速度制限にフォーカス

具体的社名は複数あるので省略するとして、キャリア、格安SIM含めて1Mbpsの速度制限を設けているところがあります。

過去にahamoの速度制限1Mbps、irumoで300kbpsの速度制限を経験していますので、
今回は1Mbpsについて記事を書いてみます。

まず、1Mbpsは「比較的、やりたいことは大体できる」印象です。

スピードチェックでも1Mbpsだと、平均して800kbps〜900kbpsが出ています。
決して高速通信とは言えずとも「そこそこ」の速度が出ます。
記事ではわかりやすく「1Mbps」前提で話を進めて行きましょう。


※1Mbpsできること

・LINE送受信、通話、ビデオ通話(スムーズに可能)
・音楽ストリーミング再生
・web閲覧全般(ポップアップ広告等が多いと多少時間がかかる)
・地図アプリの利用(Googleマップ、Yahoo!カーナビは全く問題なし)
・Youtube(480pもスムーズに再生可能)
・SNS全般(Instagramはやや重い)
・バーコード決済アプリの利用
・iDやQUICPayの利用
・モバイルPASMOの改札通過とタッチ決済
・テザリングの利用 
・Zoomなどのビデオ会議ツール(画質を上げなければ可能)
・radikoのスムーズな利用
・アプリの更新(時間がかかるが可能。低容量なら気にならないレベル)


※1Mbpsでは厳しいこと

・高画質の動画再生(YouTube、TVerやABEMA等)
・他人数でのビデオ会議ツールのスムーズな利用
・オンラインゲーム(ゲームはしないため全くわかりませんが難しい気がします)


細かいことをあげなければ、デメリットはこれだけだと思います。

300kbpsではできなかったり、時間がかかることも1Mbpsでは多くの行為が可能となります。


と、ここまでわかっていることを多くのブログでも見かけることができますが、
斜めから見ることが好きな私の視点からすると、ちょっと違う景色が見えているかもしれません。


そもそも現時点で1Mbpsの速度制限となると、「ahamoの20Gbを使い切った後」になるように、
各社の「20GB系の容量帯のプランを使い切った後」という前提での速度になります。

唯一かと思いますが、mineoの「マイピタ」プランの「パケット放題プラス(1.5Mbpsで使い放題)」というオプションと、
「マイそく(平日12〜13時は32kbpsに制限されるがそれ以外は常時1.5Mbpsで使い放題)」
この2つのプランと、
「低速スイッチ」を利用できるプラン(また別の機会の記事にします)」では、
1Mbpsに制限する代わりに契約している高速通信のデータ量を消費しない機能があり、
それらは例外的に「通常プラン(含オプション)」で利用が可能です。

話は戻って。
ここからは、節約系のメディアで見かける「外に出歩かないから月に1GBで足りる」とか、
「自宅のWi-Fiを使うから3GBも使わない」という人にとっては全く関係ない話をします。

一般的に、外でもネット検索も交通機関検索や、Googleマップ利用をしていると、
メディアの発表でも見られるように、「スマホ利用の平均的データ使用量は約8GB」とのことで、
10GB程度はデータ使用していると方も多いと思います。
だからahamo20GB2970円というプランが人気なんだと思います。
(最近の通信環境の悪さは問題ですが…)

しかし、個人的には「1Mbpsは有効ではあるが、コスパを考えると魅力的ではない」と感じています。

それはなぜか。
300kbpsに速度制限されるプランは往々にして「低価格」です。
「節約したい」とか「3GBあれば足りる」というユーザー層であり、
価格からも魅力的ではあります。
しかし、先述のとおり1Mbpsの速度制限がかかるプランは、
「2000円〜3000円」の「絶妙な価格帯」のプランが多いです。

そんな中、わざわざ速度制限を受けて1Mbpsで使い続けるのはもったいない。

そう思うわけです。

個人的には、20GBを超えるような使い方をするならば、基本的に楽天モバイルのような「無制限プラン」を利用した方が、
精神的にも、コスパ的にもメリットが多い気がします。
20GB2970円のahamoに対して、20GB2178円、無制限なら3278円の楽天モバイル。
大容量を使うなら通信環境も改善しつつある楽天モバイルの方が魅力的に見えるはず。

目線を日本通信に移すと、合理的30GBプランは2178円ですが、30GBを超えると速度制限がされ、
「低速時の速度は数値でのご案内をしておりませんが、短いテキストメッセージのやり取りができる程度の速度となります。
という公式発表があり、一説には128kbps以下になるとも言われています。
そうなるとネットどころではなくなります。
キャッシュレス決済すらできなくなります。

ちなみに、公式では「35GB以上なら携帯キャリアのプランを使え」と発表されています。

30GB超えで対抗するnuroモバイルNENプランW(40GB3980円)については、
30GB以上使うかもしれない人には魅力的ですが、
どうしても価格的に、楽天モバイル使い放題で3278円と比べると分が悪く、なかなか厳しい印象。


そうなると価格的にも、
1Mbpsの速度制限を受けてまで使い続けるならば、
最初から大容量プランを利用するのがオススメであり、心情的にもコスパ的にも好ましい。
そう考えることができます。

これらのプランは節約よりも「1Mbpsの速度制限で使える保険が付帯しているプラン」と考えると良いのかもしれません。

それでもキャリアの料金プランからすれば安いのは事実ですし、
節約につながるプランであることには変わりはありません。
ahamoユーザーにとって、家族一同ドコモなら家族割のカウント対象になって、
日本通信や楽天モバイルにも引けを取らない「家族全体の通信費」と考えれば、
まだまだ魅力を感じられるはずです。

長ーく書いてしまいましたが、通信費の節約においては、
・安くするためにデータ量を少なくする。
・20GBで間に合うなら各社のプランがキャリアより節約になる
・20GBを超えるならいっそのこと使い放題プランにする

これが、それぞれの目的別の「総合的節約方法」だと思っています。

なんでもかんでも「節約=格安SIM」ではない
ことをお伝えして今日は失礼します。