まきしま日記~イルカは空想家~ -24ページ目

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

最近YouTubeで、プロの格闘家がゲーセンでパンチングマシンを打っている動画を良く見かける。プロボクサーやK-1選手でスコア250前後と言ったところか。それを観て視聴者は、特に何と比較するでもなくただ漠然と凄いと思う訳だ。

 

しかしYouTubeで良く登場するソニックブラストヒーローズという機種だが、実はあれはスコアが出やすい。一般人でも100台後半、打ち方によっては200以上出たりする。ちなみに俺は学生時代、同機種でスコア230を記録したことがある。ただそれにしても「普通の人で100、強い人で200」というスコア設定は、まるで動画投稿時代を先読みしたかのように、非常に良く出来ているものだとつくづく感心してしまうのである。

俺はド文系でありながら、宇宙論が大好物だ。よってそれに関する書籍や記事、番組や動画を漁るように読んだり観たりしているのだが、子供時代から今に至るまで、取り上げられるのは相対性理論ばかりなのだ。いい加減、辟易している。

 

相対性理論は宇宙論のラスボスなのか。いや決してそんなことはあるまい、現代物理学はその何十年も先を走っているはずだ。それを素人が理解するのは困難だと決めつける前に、発信者は理解させるための努力をして欲しいものである。無学ながら、俺にだってそのための脳の領域はまだ残されていよう。

近年、中東サッカーが大盛況を見せている。昨年カタールにおいて、費用28兆円という破格の規模でW杯が開催されたのは記憶に新しい。さらにサウジアラビアリーグは潤沢な資金に物を言わせて、世界中のスター選手を次々に爆買いしているのだ。

 

ではなぜ今、中東経済は華々しく台頭したのだろうか。あくまで憶測だが、それは世界的な経済衰退の影響ではないか。米国、欧州、中国、日本といった世界経済を牽引していた国々が総倒れとなり、その結果として中東の産油国が最も好況に見えているのだろう。いよいよインドの経済覇権は待ったなしなのか。

中国経済がいよいよ破綻の兆しを見せている。俺は安全保障上の観点から、どのような形であれ中国の中長期的な経済的・軍事的凋落を望む。しかし識者たちはこれを歓迎しない。なぜなら食料や日常品のほとんどを中国に依存する私たちにとって、中国経済の崩壊は混乱と困窮を意味するからである。

 

けれど俺は思うのだ、何を今更言っているのかと。過去30年間、日本人は豊かさを失いながら生きて来たではないか。そして若者たちは正社員就職やマイホーム購入に固執せず、安価で趣味を充実させる新たなライフスタイルを確立したのだ。しかしそのような日本人の順応性を以てしても、戦火で命を失っては生きられまい。一体どちらが真に憂うべき問題なのか。

今日、俺は美容院に行った。すると美容師さんたちが皆マスクを外していた。そして俺の幻想は脆くも崩れ去ったのである。

 

マスクをした美容師さんたちは雲上の美男美女であり、俺は美容院に行く度に変な緊張を強いられていた。しかしマスクを外した美容師さんたちは、どこにでもいる普通の人間であった。そしてその空間は俺にとって、眠気を催すほどに居心地が良かったのである。いずれ担当美容師さんと気軽に世間話をしたいものだ。