企業のネット広告は本当に鬱陶しい。特に動画の途中で広告を差し込まれると、嫌がらせかとさえ思ってしまう。しかしそれでも企業が広告を出すのは、たとえ大多数の人たちがそれを不快だと感じていても、ある一定数の人たちはそれに大いに関心を示し、結果として収益が見込めるからだろう。
しかし企業が広告を多く出せば出すほど、それを不快に思う人の割合は増えていくだろう。ならば理論上、企業の広告量がある一定値に達した時、広告による収益効果と企業イメージ悪化による損失効果が相殺され、それ以上広告を出しても収益が見込めなくなるはずだ。この企業の収益効果がゼロとなる広告量を、ここに「企業の広告限界点」と命名したい。