皆さんは漫画ドラゴンボールをご存じだろうか、いや当然にご存じのことであろう。今さら説明不要の、週刊少年ジャンプが誇るバトル漫画の金字塔である。
さて主人公の孫悟空は、非常にアホなことで良く知られる。息子の孫悟飯が学者になるほどの秀才であるにも関わらず、孫悟空のアホ語録はファンの間でも大人気だ。しかし俺は思うのだ、孫悟空がアホであることなど絶対にあり得ないと。なぜなら例えば常人の10倍の速度で動きながら同等の速度で動く敵と戦うには、常人の10倍の脳の処理速度が求められるからだ。
以前アニメで光速度で動く敵キャラが登場し、孫悟空の仲間たちがこれを撃破していた。光速度は秒速30万キロメートル、即ち秒速3億メートルだ。常人の移動速度を秒速10メートルとすると、そのスピード及び脳の処理速度は常人の3000万倍となる。仮に普通の人が5秒に1回の計算が出来るとしたら、孫悟空たちは毎秒600万回の計算が可能だ。これは20世紀後半頃のスパコンに匹敵する、とんでもない演算性能ではないか。
余談だが前述の敵キャラは、スピードの他に抜群の聴力を活かして敵の音を察知しながら戦うらしい。しかし光速度で動く彼が、それより遥かに遅い音波を一体とうやって拾うのか。もっともそれを言い出したら、かめはめ波やら元気玉やらがすでにエネルギー保存則を破壊しているのだが。