バトル漫画やアニメの戦士たちは勇敢だ。満身創痍になって尚、正義のために立ち上がり戦い続ける。
近年では過激な描写は避けられる傾向にあるが、中には片腕を吹っ飛ばされても平気な顔をして戦う猛者もいる。戦争を知らずに平和な時代で育った俺には信じられない光景だが、例えば日本の戦国時代を探せば、そんな鬼をも凌駕するような精神力を持った武士が、もしかしたら現実にいたかも知れない。
しかし胴体を貫かれても戦う猛者、あれはおかしい。なぜなら体の中心には脊髄があり、それを欠損すればそこから下の神経が機能しなくなるからだ。野生のライオンが後方からシマウマに飛び掛かり、背骨をひと噛みするだけでシマウマは無力化される、そんな番組を観たことはないだろうか。