プラネタリウムの学術的・教育的価値について | まきしま日記~イルカは空想家~

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

皆さんは子供の頃、親に連れられてプラネタリウムに行ったことはあるだろうか。プラネタリウムの芸術的、あるいは娯楽的価値については、誰もがそれを称賛するところであり、無論疑う余地はない。しかしその学術的・教育的価値について、俺はどうしても疑問を抱かざるを得ないのだ。

 

俺は子供の頃、図鑑で初めて宇宙を知った。物心がついた時には地球が丸いこと、太陽が地球より遥かに大きいこと、地球を始めとする惑星たちが太陽を周回していることをすでに認識していたと記憶する。その後天体物理学なるものがあると知った時も、そこへの導入は実にスムーズだった。難しい数式はさておいて、宇宙の天体同士が重力で結びついて大きな構造を形成していることは、理屈ではなく感覚で理解できた。

 

しかしプラネタリウムで初めて宇宙を知った子供がいたとして、その子に地球が平らではないこと、宇宙の中心ではないことをどう教えたら良いのか、俺には分からないのだ。星座の先の世界をどう見せたら良いのだろうか。