恋愛作品と当事者資格について | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

ラブコメアニメは嫌いではない。だからと言って特に好きな訳でもないのだが、秀逸な作品はジャンルを問わず面白い。まあ大抵は高校生だったり大学生だったりがイチャコラドタバタと、見ていてとても微笑ましい。

 

ところが先日、とあるラブコメ作品を一挙見しようとして、俺は断念した。それは若年夫婦の新婚生活を描いたアニメだ。内容は十分に面白かったのだが、ただテーマが結婚というだけでどうしても自分自身を引き合いに出してしまい、心が痛くて見続けることが出来なかったのだ。

 

例えば決して戻れない学生時代であったり、及びもつかない美男美女であったり、恋愛作品とは自分に当事者資格がないからこそ楽しめるのではないか。そしてそれはそもそもの資格の問題であって、決して能力の問題ではないことが重要だ。絶え間ない努力の果てに、もしかしたらあったかも知れない可能性、これほど残酷なものはないからである。

 

だから荒唐無稽な異世界ハーレムが流行るのではないかと、俺は思うのである。