子供の頃のヒーローはまた別として、ここ10年ほどのアニメ作品を振り返り見渡した時、その中から一番好きなものを選ぶのは極めて難しい。それほどまでに世界は傑作で満ち溢れている。そこでここでは、あえて俺が一番嫌いなアニメを挙げたいと思う。それはメイドインアビスである。
同作はロボットの少年と探検家の少女が、未知の世界へと繰り出す冒険ファンタジーだ。作画が丁寧でストーリーや演出も見応えがあり、声優さんの好演も光るまさに名作である。少なくとも途中までは、俺はそう思って観ていた。しかし最後の最後、まるで綺麗に食器を並べたちゃぶ台を豪快に天井まで蹴り上げるかのような、トラウマ級の超絶胸糞グロ展開が待っている。怖いもの見たさで視聴するには、まさしく打ってつけの大問題作である。
ちなみにメイドインアビスには、数々の飯テロ描写が登場する。しかし一気見する際には、それにつられてあまり食べ過ぎないことをお勧めする。人にもよるが、俺はラストを観てかなり胃がもたれてしまった。そこはどうか自己責任で。