高校時代のスポーツテスト、俺は垂直跳びが72cmであった。これはクラスで2番だか3番だかの記録である。どうだ、驚いたか。凄いのか凄くないのか、今ひとつ良く分からないだろう。
スポーツテストの花形といえば、何と言っても50m走と握力測定である。前者であれば5秒台、後者なら80kg程度を叩き出せば凄いと言われるのであろうか。残念ながら俺は50m走は6秒8、握力測定は45kg、いずれも平々凡々な記録だったと記憶する。
そしてそれ以外は全て脇役だ。はっきり言ってどうでも良い。たとえ上体起こしや反復横跳びでクラスで1番の記録を出そうとも、高校を卒業してしまえば誰の記憶にも曖昧、悲しいくらいに何の自慢にもならないのである。
尚1500m走、あの種目に関しては勝者も敗者もいない。完走した全員が優勝だ。今現在、50mさえ走り切る自信のない俺はつくづくそう思うのである。学生さんは凄いなあ。