腕相撲の際に最も使うのは、実は腕の筋肉ではない!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

入院中の話。同じ病棟の俺より10歳若い28歳の元プロボクサーの男の子が、俺に腕相撲を挑んで来た。申し込まれたのが殴り合いじゃなくて本当に良かったと胸をなでおろしつつ、腕相撲の勝負であれば俺もやぶさかではない、いざ受けて立つ。結果は右手では俺の勝ち、左手では彼の勝ち、つまりドローだった。

浅はかな脳筋男が2人、腕相撲の後にやることといえば決まっている。互いの筋肉の見せ合いだ。なるほど、その彼は元プロボクサーだというだけあって、たくましく隆起した上腕二頭筋に前腕屈筋群、実に雄々しい見事な腕をしている。一方俺はというと…あまりに貧層で華奢な腕、思わず恥ずかしくなってしまった。

俺は腕相撲がそこそこに強い。大の男が10人揃ったら、恐らくその中で2番目か3番目くらいに強い。にも関わらずだ、俺は腕がめちゃくちゃ華奢で細い。女性でも俺よりたくましい腕の人なら、それこそいくらでもいるだろう。この件につき、俺は人から突っ込まれまくってきたし自分でも不思議でならなかった。「そもそも腕相撲とは一体どこの筋肉を使うんだろう」気になって退院後ネットで調べてみた。すると意外や意外、腕相撲の際に最も使うのは実は腕の筋肉ではなく「肩甲下筋」要は肩のインナーマッスルだ。なるほどそれなら外からは見えないし、腕の太さやたくましさとは全く関係ない。

しかし俺は、そんな肩のインナーマッスルなど鍛えたこともないし鍛え方も分からない。ならば遺伝かと思うのは早合点、なぜなら俺の親父は腕相撲がめちゃくちゃ弱いからだ。結局のところ俺はなぜ人より腕相撲が強いのか、謎は深まるばかりだ。