これは主にアメブロユーザーの中でもそれなりの頻度で日記を更新している方にぜひ共感していただきたいところなのだが、自分の言葉に喰い殺された、あるいは喰い殺されかけた経験はないだろうか。
例えば自分が一人抱えるには耐えがたい憤怒や悲痛、憎悪や苦悩といった負の感情を抱いていたとして、その心境を日記に吐露するとしよう。当然その心情を表現するには何十通りもの言い回しがある訳だが、その中で最適解が見つかった時、まさに今の心情を表すにはこの言い方しかない、といった表現を思いついた時、しかしいざそれを文字に起こしてみるとそのあまりの的確さ、痛烈さ、ある種の禍々しさに書いている自分の心がズタズタに抉られてしまうのだ。それは文章に込める情念が強ければ強いほどである。
最近日記にてどうも憤怒や悲痛をテーマに取り扱うことが多いのだが、上述の理由で俺は最適表現を用いることが出来ない。80%あるいは60%ほどの表現に言いとどめている。それが我ながら実にもどかしいというか、何とも欲求不満なのだ。