基本的に俺はアルコールに強くない。従って平日は一切酒を飲まない。飲むとしたら週末、家で少々ビールを嗜む程度だ。
そんな俺がビールのお供として最近ハマっているのが手羽先だ。しかし俺にとって手羽先とは下位互換、本当に食べたいのはケンタッキーフライドチキンである。
食べ物に関して、俺は味覚というより視覚がお子様だ。例えばお皿にちょこんと乗せられたチキン1個や2個ではとても目が満たされない。10個、20個、山盛りに盛られたチキンが食べたいのだ。
けれどかつては大食いで鳴らした俺も、気が付けば37歳。ケンタッキーなら3個か4個で気持ち悪くなってギブアップ。一方、手羽先ならば山盛りに盛られていてもそのほとんどが鶏の骨、食べられる箇所は極めて少ない。従って手羽先を豪快に盛り上げ、見栄えに満足しているのである。
しかし繰り返すが、俺が本当に食べたいのは手羽先10個ではない、あくまでケンタッキー10個なのである。
願わくばそれを完食する強靭な胃袋、そしてそれでも太らない超人的な新陳代謝が欲しいものだ。