高校ラグビー部の恐るべき特殊能力開発”エナジードレイン”!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

学生時代のみならず社会人になっても、俺は友人や同僚相手に率先して腕相撲をしまくった。理由は一つしかない、腕力に自信があるからである。


生涯勝率はおよそ8割くらい。しかし負けた2割の相手に対しても、ジリジリと押されながらも俺は精一杯の抵抗を見せた。逆にいうと相手は、俺に抵抗の余地を許した。しかしこれまでの半生で唯一人、いたのだ、“別次元”というヤツが。


高校時代の級友A氏は190cmの大男、ラグビー部でU-18日本代表にも選ばれた、まさに“筋肉超人”である。いくら俺が自信家でも、さすがにそんな化け物に腕相撲を挑もうとは思わない。しかしクラスメートたちと腕相撲をしていて、「まきしま強えな、ちょっとAとやってみろよ」という展開になってしまったのだ。


A氏と腕を組んだ瞬間に勝敗は見えた、「やべぇ、どう転んでも勝てる気がしねえ」。Ready go、“すんっ”ほんの刹那、腕に全く力が入らないような感覚を覚え、次の瞬間、俺の腕は机に叩きつけられ、俺は椅子から転げ落ちていた。


今でも覚えている、あれは単純な腕力ではない。相手の力を吸い取る特殊能力、“エナジードレイン”だ。一体高校ラグビー部では、どんな能力開発が行われているのだろうか。