現在、一国の経済規模を表す指標として最もよく用いられているのが、「国内総生産」(GDP)である。以下に示すは、2015年における各国の国内総生産ランキングだ。
1位 アメリカ 17兆9470億ドル
2位 中国 10兆9828億ドル
3位 日本 4兆1232億ドル
4位 ドイツ 3兆3576億ドル
5位 イギリス 2兆8493億ドル
6位 フランス 2兆4215億ドル
7位 インド 2兆0907億ドル
8位 イタリア 1兆8158億ドル
9位 ブラジル 1兆7725億ドル
10位 カナダ 1兆5523億ドル
では、そもそも「国内総生産」とは一体何なのであろうか。それは1年間に国内で産み出された付加価値の総額、分かりやすくいうなら市場で売買された商品やサービスの利益の合計である。
しかしこれに大いに異議あり。俺は兼ねてより、経済指標としての「国内総生産」に疑問を抱いていた。「国内総生産」に主に反映されるのは企業活動であり、国民個々の生活はほとんど考慮されないからだ。
そして10年前より唱えていた俺の持論。「国の総発電量と総CO2排出量を見れば、だいたいその国の熱気と活力が分かるというものだ」。
そこでまきしま考案、「国内総生産」に代わる新たな経済指標。その名もズバリ、「国内エネルギー活用指数」。その算出式及びトップ10は以下の通り。
国内エネルギー活用指数(pt)
=√[総発電量(億kw)×総CO2排出量(億t)]
1位 中国 72.93pt
2位 アメリカ 48.58pt
3位 インド 17.01pt
4位 ロシア 12.55pt
5位 日本 11.12pt
6位 ドイツ 6.79pt
7位 カナダ 5.86pt
8位 韓国 5.84pt
9位 ブラジル 5.36pt
10位 フランス 4.17pt
やはりというか何というか、中国の活力は他を圧倒、今や超大国アメリカをも凌いで突き抜けている。そして両大国に大きく遅れをとりつつも、インド、ロシア、日本がこれに続く。
世界第5位のエネルギー大国日本。良しと取るか悪しと取るかは人次第、俺は大健闘と見る。しかし衰退日本は果たしてどこまで、この地位にとどまっていられるのだろうか。俺には憂慮しかない。