三つ子の魂百まで。人間の成長・成熟過程における、主義思想や趣向好尚といった人格形成因子、それらの礎が築かれるのは果たしていつ頃であろうか。自身の場合を顧みるに、それは物心つくかつかぬかの幼少期、俺にとっては80年代であったように思える。80年代の象徴、それはドラえもん、マイケル・ジャクソン、そして経済大国日本である。
俺はドラえもんが大好きだ。今も尚安定的な人気を誇る同作だが、80年代当時のドラえもん人気はその比ではなかった。今でいうならONE PIECE、名探偵コナンと同等かそれ以上、それこそテレビの中にも外にもドラえもんが満ち溢れていた。活字本嫌いの俺にとって、ドラえもんこそがまさにイマジネーション養成の原点である。
俺はマイケル・ジャクソンが大好きだ。50年代をエルヴィス・プレスリー、60年代をビートルズの時代とするならば、80年代は間違いなくマイケルの時代だった。後に中学生になり俺が初めて聴き込んだアーティスト、それはB'zでもミスチルでもない、マイケル・ジャクソンである。それほどまでに幼き日に見たマイケルが衝撃的だったのだ。
◆後世に残したい国民的アニメ
(フジ『アニメアカデミー
1億3000万人が選ぶ不朽の名作』より)
1位 サザエさん
2位 ドラえもん
3位 となりのトトロ
4位 まんが日本昔ばなし
5位 ドラゴンボール
6位 ONE PIECE
7位 名探偵コナン
8位 風の谷のナウシカ
9位 鉄腕アトム
10位 アルプスの少女ハイジ
◆日本人が好きな洋楽アーティスト
(テレ朝『SmaSTATION!!』より)
1位 ビートルズ
2位 レディ・ガガ
3位 マイケル・ジャクソン
4位 マドンナ
5位 マライア・キャリー
6位 スティーヴィー・ワンダー
7位 ホイットニー・ヒューストン
8位 ボン・ジョヴィ
9位 ビリー・ジョエル
10位 エアロスミス
そして俺は幼心に、経済大国日本は不滅だと思っていた。世界第2位の国内総生産、そして超大国アメリカをも凌ぐ競争力、80年代の日本はまさに躍動感に溢れ輝いていた。だからこそ俺は悔しい。今やGDPで中国に大きく引き離され、政治的影響力も無きに等しい。我々はこのまま日本の衰退を、指をくわえて見ているしかないのだろうか。