ミスターJリーグ!”KING KAZU”三浦知良という男闘呼!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

俺はJリーグ創成期からのサッカーファンである。それは即ち、KING KAZUこと三浦知良ファンであることを意味する。“ミスターJリーグ”とまで称されたカズ、彼はどこまでも役者であり、そして演出家であった。


中山雅史、城彰二、高原直泰、岡崎慎司、本田圭佑…日本サッカー界はこれまで数多の有力なFW選手を輩出して来た。彼らのストライカーとしての能力は、あるいはカズを上回るかも知れない。しかしスター性やカリスマ性、カズほど観る者を惹きつける選手は、Jリーグ発足より20年、いまだ誰一人とて俺は知らない。


俺が観てきた限り、カズが1試合に2点、3点とゴールを挙げることはほとんどない。1試合1得点、そして大抵の場合それが決勝点なのである。ファンが望みチームメイトが望む、まさにここぞという時に得点を決めチームを勝利へ導く、それがカズという男なのだ。


  ◆日本代表通算ゴール数

  1位 釜本邦茂  75得点
  2位 三浦知良  55得点
  3位 岡崎慎司  50得点
  4位 原博実  37得点
  5位 本田圭佑  34得点
  6位 高木琢也  27得点
  7位 木村和司  26得点
  8位 中村俊輔  24得点
  9位 高原直泰  23得点
  9位 香川真司  23得点


さて、リーグ戦、日本代表において200以上のゴールを挙げてきたカズだが、その中でベストゴールを選べと言われたなら、間違いなく2011年3月29日、東日本大震災復興支援チャリティマッチ日本代表×Jリーグ選抜でのゴールだろう。2-0の日本代表リードで迎えた後半37分、ロングボールに飛び出したJリーグ選抜「11」カズはDFと競りながら、前へ出て来たGKの頭上を越す鮮やかなシュートでゴール。そして歓喜のカズダンス、それはあの震災後、初めて日本中が喚起した瞬間であった。


試合後、日本代表を指揮したザッケローニ監督はインタビューでこう語っている。「私はゴールを決められることは嫌いだが、相手に決められて嬉しかったのは、私のキャリアの中で今日が初めてだ」。


そして来シーズン、カズは50歳を迎える。カズはどこまでKING KAZUであり続けるのだろうか。