BL、百合趣向とセクシャル・マイノリティの人たちについて | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

秋葉原を中枢とする日本の固有娯楽文化、いわゆる“オタク文化”。そこにおいては漫画、アニメ、ラノベなど、何千何万もの創作物が世に輩出される。そしてその中にはBL(男性同士の恋愛)、百合(女性同士の恋愛)を扱った作品も数多存在する。BL、百合、これらに共通すること。それは当事者たるセクシャル・マイノリティの人たち向けに書かれてはいないということだ、


世界人口70億人、そのうちセクシャル・マイノリティの人口が占める割合は全人口の実に11%。これは血液型AB型の人口9%よりも多く、決して希少とはいえない。にも関わらず、我々セクシャル・マジョリティのほとんどが、セクシャル・マイノリティの人たちに対する理解がない。理解しようとさえしない。そして彼らに勝手なイメージを押しつけ、セクシャル・マイノリティを都合よく性的モチーフに用いて商業展開しているのだ。


俺は想像する。セクシャル・マイノリティの人たちの日常は、我々セクシャル・マジョリティが期待するようなエロティジズムに満ち満ちたものでは決してあるまい。実に地味で平凡な生活、我々と何も変わらない。そう、何も変わらないのだ。ただ恋愛面に関して我々より多少苦労する、それだけのことだ。