三国志ファンならば誰もが気になる議題、「三国時代最強の武将は誰か」。呂布、関羽、張飛、馬超などなど、様々な猛者の顔ぶれが脳裏に浮かんでこよう。
しかしこの問いに答えるのはいささか難しい。史実かそれともフィクションか、またフィクションでも作家の解釈によって、武将の描かれ方は千差万別、全く違ってくるからだ。そこで今日は横山光輝の漫画『三国志』に基づき、最強の三国武将トップ10を決めていきたい。
10位 龐徳
曹操が荊州を責めた際に味方は壊滅。しかし龐徳だけが最後まで孤軍奮闘、そして単騎戦にて関羽と互角に切り結んだ。数多いる曹軍の勇将の中から、まさに大抜擢のランクイン。
9位 魏延
蜀の五虎大将軍(関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠)亡き後の軍事面の大黒柱。後年、丞相・諸葛亮との不仲が表面化。しかし諸葛亮は魏延の謀反を恐れながらも、ついぞ処刑することが出来なかった。それほど魏延の武勇はなくすに惜しかったのだ。
8位 黄忠
劉備が荊州に攻め入った際、関羽軍の前に立ちはだかったのがこの黄忠である。そして当時60歳を越える老齢ながら、関羽と互角の単騎戦を繰り広げた。
7位 典韋
類まれなる怪力で曹操の護衛を務める。早逝してしまったためデータがほとんどないのだが、後任の許猪と同等の戦闘力を有していたと推定し、第7位に。
6位 許猪
曹操軍最強のボディガードとして、曹操の警護にあたる。さらに曹操が関中を攻めた際には馬超と対峙、互角の単騎戦を見せた。しかし曹操軍と呂布軍が戦った時、許猪は典韋と2人がかりで呂布に挑んでいとも簡単にあしらわれてしまう。これは大いにマイナスポイントだ。
5位 関羽
ここに関羽が入ってくる。義弟・張飛とともに「兵1万に匹敵する」とまで評された関羽。しかしながら黄忠、龐徳など、関羽は明らかに格下の武将相手に互角の単騎戦をしてきた。これはかなりの減点要素である。
4位 趙雲
そして関羽の一つ上に趙雲がくる。これについて曹操は、「強さにおいては関羽を凌ぐ張飛、趙雲」と趙雲の強さに太鼓判を押している。
3位 馬超
若き頃より有名を轟かせ、あの曹操さえ手をこまねいた猛将中の猛将。劉備が涼州を攻めた際、馬超は張飛と熾烈極まる単騎戦を繰り広げる。まさに馬超は張飛と互角に戦える、数少ない武将の一人である。
2位 張飛
ご存知劉備軍きっての暴れん坊、その名を聞いただけで曹操軍数十万が震え上がる。そして虎牢関の戦い、あの呂布と単騎で互角に戦ったのは後にも先にも張飛一人である。
1位 呂布
文句なしの三国時代最強の武将。虎牢関の戦いでは張飛、途中から加わった関羽2人を相手に戦い、曹操と対峙した時には曹軍の名だたる猛将6人を同時に蹴散らしている。当時の武将にとって、呂布と単騎で戦うのは自殺行為であったと言えよう。
以上、漫画『三国志』最強の三国武将トップ10。もちろんこれは俺の独断であり、異論は多々あろう。しかし思う。読者の数だけ持論があり見解が相違する、だからこそ三国志は奥深く、そして面白い。