「鶏が先か、卵が先か」。これは水掛け論の喩えとしては30点である。なぜならそもそも議論の余地などなし、結論は実に明白だからだ。
「鶏の成体が先か、卵が先か」。これは卵が先である。なぜなら鶏の親鳥、そのまた親鳥…とどんどん遡っていくと、鶏の祖先、爬虫類まで行き着いてしまう。そしてその頃から鶏の祖先は産卵で繁殖していたからだ。
「生物の成体が先か、卵が先か」。これは成体に決まっている。鶏の祖先、爬虫類からさらに遥か遥か遡っていくと、究極的には産卵などせず無性生殖をしていた単細胞生物に行き当たってしまうからである。
よって俺は、新たに水掛け論の喩えを提案したい。「非モテが先か、コミュ障が先か」。俺の場合は果たしてどちらだったか、誰か生物学的に立証してはくれないだろうか。