米大統領選トランプ氏勝利で世界は「非グローバル化」へ向かう!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

この際マイケル・ジョーダンでもブラッド・ピッドでも、ジョニー・デップでも良かった。米大統領選、ヒラリー・クリントン氏じゃなくても他の誰でもいい、とにかくヤツでさえなければ。心からそう願っていたのだが、よりにもよってドナルド・トランプ氏が次期米大統領に当選してしまった。まさかこんな世界の終わり方、ノストラダムスでさえ予想し得なかったであろう。


さて今年2016年、人類は2つの大きな選択をした。一つは英国のEU離脱、もう一つは前述したトランプ氏のアメリカ大統領選出である。この両者に決定的に共通するキーワード、それが「一国主義」だ。「自国の利益が最優先、他国のことなどどうでもいい」世界はそう決断したのである。


これにより、世界は「非グローバル化」へと舵をきることになろう。まず先進国に目を向けると、EUはその看板だけ残したまま事実上の機能停止に追い込まれるだろう。アメリカ、そして英国が「一国主義」を高らかに唱えたのだ。何を好き好んでドイツやフランスが、率先してEU内外の国々の面倒の尻ぬぐいを担おうか。そして先進国からの支援を制限された途上国が他の途上国に対し、自国の利益を守るためにどのような手段に出るか、想像に難くない。世界各地で紛争が勃発、そこにはもはや「世界の警察」アメリカはいない。


そしてこれら世界の「非グローバル化」、一番喜ぶのは中国である。唯一目の上のたんこぶであったアメリカはアジア情勢から手を引き、先進各国の「一国主義」は中国の増長に恰好の口実を与えよう。極端な話、もし本当にアメリカが日韓から軍を撤退させるようなことがあれば、中国は沖縄まで自国の領土と言い出すのではないか。