『ドラえもん』とは教科書である。
日本全国老若男女、知らぬ者なき『ドラえもん』。俺もまた少年時代、『ドラえもん』に強い感銘と影響を受けて育った一人だ。今の20代、30代、40代の大人達は皆、『ドラえもん』とともに歩み成長したと言っても過言ではあるまい。
然るにある人たちは言う。
『ドラえもん』は教育上有害であると。「のび太は自身の希望に対して何の努力もすることなく、怠惰かつ他力本願にこれを叶えている」。よって今日はこれらの異論意見に対し、俺なりに児童教育の観点から思うところを述べたい。
◆教育者に聞いた世界に誇れる日本の名作ベスト50
(日テレ『世界一受けたい授業』より部分引用)
1位 富嶽三十六景・神奈川沖浪裏 (絵画)
2位 ドラえもん (漫画・アニメ)
3位 アンパンマン (漫画・アニメ)
4位 まんが日本昔ばなし (漫画・アニメ)
5位 かさじぞう (童話・絵本)
6位 走れメロス (童話・絵本)
7位 源氏物語 (古典小説)
8位 はだしのゲン (漫画・アニメ)
9位 ごんぎつね (童話・絵本)
10位 ぐりとぐら (童話・絵本)
16位 SLAM DUNK (漫画・アニメ)
17位 ONE PIECE (漫画・アニメ)
19位 ブラック・ジャック (漫画・アニメ)
21位 鉄腕アトム (漫画・アニメ)
26位 ドラゴンボール (漫画・アニメ)
29位 ルパン三世 (漫画・アニメ)
35位 ゲゲゲの鬼太郎 (漫画・アニメ)
38位 となりのトトロ (漫画・アニメ)
40位 美味しんぼ (漫画・アニメ)
41位 巨人の星 (漫画・アニメ)
44位 機動戦士ガンダム (漫画・アニメ)
47位 ジャングル大帝 (漫画・アニメ)
49位 名探偵コナン (漫画・アニメ)
まず俺がはっきりと言いたいこと。
のび太はドラえもんの道具を使って意のままに願望を叶えているだろうか。否、のび太は道具を借りて満悦になるも、必ず最後にしっぺ返しを食らい、読者や視聴者に教訓を投げかける。そこには「科学は決して万能ではない」という、作者・故藤子・F・不二雄の強いメッセージが込められているのだろう。のび太は視聴者とともに、1話30分の中で学ぶのだ。
加えて述べるならば。
『ドラえもん』の世界観、夢、希望、ファンタジー。子供の創造性を培う上で、これほど秀逸な教材が他にあろうか。俺は思う、今の子供達にもぜひ『ドラえもん』を観て明日を育んで欲しい。