全世界73億9999万9999人に「下手くそ」と言われても、俺は「文章が得意だ」と言い切る!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

俺の文章は果たして上手いだろうか、それとも下手であろうか。本来ならば、それは俺ではなく読者さんが決めることだろう。しかしたとえ全世界73億9999万9999人に「下手くそ」と言われても、ただ一人俺は「文章が得意だ」と言い切る。


小学校時代、俺は作文で大小様々な賞を獲ってきた。けれど俺はそんなものに価値を感じなかった。文章力を人に評価されても「だから何」、別に嬉しくも何ともなかったのだ。


それよりも何よりも、俺が全精力を注いでいたのが受験勉強である。少なくとも小中時代、俺は勉強に関しては絶対的な自負心を抱いていた。俺は中学で学年2位か3位だったのだが、学年1位も遠からずすぐ目の前、努力して手に入らないものなど何もないと思っていた。


そして俺は県内随一の進学校U高校に進んだ。しかしそこで待っていたのは人生初の挫折だ。たとえどれほど努力をしても足元にすら及ばない、まさに別次元で勉強が出来るヤツ。それが1人2人ではない、何十人といたのだ。井の中の蛙大海を知らず。俺は秀才でも何でもない、一山いくらの凡人だった。


そんな自信喪失の迷い道。級友に勧められ出場したのが「校内弁論大会」である。参加者30数人の中から一次選考を通過した6人が、全校生徒の前で書いた原稿を読み上げるのだが、俺はそこでぶっちぎりの票数で優勝を果たした。


俺など到底敵わない、県内中の英才が集まるU高校。その中において弁論大会優勝。それはまるで雲間からさす一筋の光であった。「俺の学力などたかが知れていた。全く取るに足りなかった。けれど文章力は違う。文章力だったら俺は絶対誰にも負けない」。


そんな訳で、今もこうして趣味で文章を綴っている次第である。他にも何かこれぞ、と胸を張れるものが1つ2つあると良いのだが。