アニメ映画『君の名は。』が今、空前の大ヒットとなっている。公開から6週連続で興収ランキング1位を独走、観客動員数はついに1000万人を突破。またこれまでのトータル興行収入も130億円とし、スタジオジブリ作品を除く邦画アニメとしては、史上初めて100億円の大台を突破した。まさに今年度映画界の最たる注目作と言えよう。
◆邦画アニメ歴代興行収入ランキング
1位 千と千尋の神隠し 304億円
2位 ハウルの動く城 196億円
3位 もののけ姫 192億円
4位 崖の上のポニョ 155億円
5位 君の名は。 130億円
6位 風立ちぬ 120億円
7位 借りぐらしのアリエッティ 92億円
8位 STAND BY ME ドラえもん 83億円
9位 映画妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン! 80億円
10位 ゲド戦記 76億円
さて、俺はこと映画に関してはかなりのミーハーである。俺がこの2、3年で気になっていた映画と言えば、『STAND BY ME ドラえもん』、『アナと雪の女王』、そして『スターウォーズ・エピソード7』。どれも超がつく話題作ばかりだ。このうち『STAND BY ME ドラえもん』はすでにテレビ放送で観たが、あとの2作はまだTSUTAYAで借りてさえいない。俺の映画に対する造詣、それがいかに薄っぺらいかが良く分かろう。
けれども俺の映画嗜好、それはいわゆる一般的な「ミーハー」とはまた違うのかも知れない。俺はとにかく出不精なのだ。せっかくの休日にわざわざ映画館まで出向き、人ごみにもまれながら2時間集中して映画を鑑賞する、想像したけで平日2日分くらいどっと疲れる。それほどの労を払ってまで観てみたい映画となると、やはり前述したような超有名作に限られてしまうのだ。その点『君の名は。』、世間の流行も知らず俺は初めて聞いた映画だ。「わざわざ劇場まで足を運びたいか」と問われれば、俺の答えは「NO」である。
しかし逆に考えれば、これは物凄いことではないだろうか。俺が全く知らなかった、つまり同作は「スタジオジブリ」という看板もなければ、大々的なメディア広告もしていない。純粋に物語の秀逸性だけで、これほどの大ヒットとなったのである。『君の名は。』、いつかDVDで借りて観る価値はあるのかも知れない。