ドラえもん声優抜擢は本当にシンデレラ・ストーリーなのか!?声優・水田わさびの収入を概算する!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

俺が深夜アニメをどっぷりと観るようになったのは、だいたい今から1年前である。

当時のアニメはというと、右を見ても左を見てもキャストに三森すずこの名前。まさに声優界は彼女の独壇場であった。

しかしやがてその女王の座も、花澤香菜や早見沙織に取って代わられ、そして最近では、彼女らの名前もあまり見なくなるほど、さらに若い世代の新鋭声優たちが続々と台頭している。

驚愕すべきは、その大転換がこの1年余りで起こったということだ。声優界、そのなんとシビアにして、なんと世代交代の激しいことか。



さて今からおよそ10年前の2005年、『ドラえもん』声優陣の一斉交代。

そして大山のぶ代に代わって新たに”ドラえもん声優”の座を射止めたのが、当時全く無名であった水田わさびである。俺はこの大抜擢を、かつてブログで「シンデレラ・ストーリー」と表した。

しかし声優のギャラというのは、日本人なら誰もが知る『ドラえもん』であれ、たとえ国民的アニメであれ1クールアニメであれ、主役であれチョイ役であれ、1本30分当たりで一律に決まってるらしい。

果たして水田わさびの”ドラえもん声優”抜擢は本当に「シンデレラ・ストーリー」と言えるのか。そこで彼女の収入をおおよそで計算する。



    ◆日本を代表するアニメといえば?
      (「gooランキング」より)

    1位  ドラえもん    3815票
    2位  サザエさん    2856票
    3位  ONE PIECE    2304票
    4位  ドラゴンボール    2088票
    5位  それいけ!アンパンマン    485票
    6位  鉄腕アトム    468票
    7位  名探偵コナン    444票
    8位  ポケットモンスター    420票
    9位  ルパン三世    366票
    10位  宇宙戦艦ヤマト    315票 ※以下略



まず水田わさびの収入を算出するに当たり、いくつか仮定を設ける。

彼女の1本30分当たりのギャラ単価を中堅声優として妥当な手取り4万円とし、ドラえもんの年間放送回数を45本、うち1時間放送5本、そして毎年春公開映画を120分、テレビ放送4本相当とする。

すると彼女の年収は、
    4万円×(45本+5本+4本)=216万円

これにCMや各種イベントのギャラを合わせれば、彼女は『ドラえもん』関連の仕事だけで年間300万円程度稼いでいることになる。

さらに水田わさびの声優業は、何も『ドラえもん』だけに限らない。たとえ1クールアニメでもチョイ役でも他のアニメに出演すれば、当然それらのギャラも”出来高”として加算される。

そして『ドラえもん』が水田わさびが60歳を迎える20年後まで、声優交代時から数えて30年間継続放送されるとしよう。

これら全てを加味した彼女の生涯収入は、
    (300万円+出来高)×30年契約

以上、彼女が『ドラえもん』以外の作品にどれだけ出演するかにもよるが、水田わさびの生涯収入は概ね世のサラリーマンに準ずると言っていいだろう。



流行り廃りの声優界。その中において、”ドラえもん声優”ほど安定した”終身雇用”が他にあるだろうか。

国民的人気アニメ『ドラえもん』。その主演声優・水田わさびは、やはり紛れもなく「シンデレラ・ストーリー」のヒロインなのである。