さて、昨日に引き続き世界各国の比較の話、ただし今日のテーマは「軍事力」である。以下に示すはクレディスイス社が発表、「世界軍事力評価ランキング」だ。
1位 アメリカ
2位 ロシア
3位 中国
4位 日本
5位 インド
6位 フランス
7位 韓国
8位 イタリア
9位 イギリス
10位 トルコ
日本、韓国の意外な高順位に少し驚いたが、それ以外はおおむね予想通りと言っていいだろう。
しかしである。この軍事力評価は軍人数、戦車や航空機の数に基づいて為されたものだが、そこには重大な見落としがある。(1)軍事機の性能、(2)核保有の有無が全く考慮されていないのだ。
(1)軍事機の性能
日本の軍事技術は目下世界一とされている。特に有事の際に極めて重要な役割を担う潜水艇の性能は、例えば中国のそれとはまるで比較にならない。
(2)核保有の有無
核によって国土全てを焼き尽くし、敵国を完全に無力化することは出来ない。しかし強大な威嚇力になることは言うまでもないだろう。特に日本の場合、首都東京を核攻撃されたら一時的な国家機能停止は避けられまい。
もし(1)軍事機の性能を考慮すれば日本は中国に勝るであろうし、(2)核保有の有無を考慮するなら日本はインド、フランス、イギリスに負けてしまうだろう。
まあ「軍事力ランキング」など所詮机上の空論、そんなものは実際にドンパチやってみなきゃ分からない。そしてその「実際」が未来永劫訪れないことを祈る。