以下に示すは米ATカーニー社が発表、「世界都市ランキングトップ20」である。見ての通りロンドン、ニューヨーク、パリ、東京、そして香港、5大世界都市が順当にその座を堅守した。
1位 ロンドン (イギリス)
2位 ニューヨーク (アメリカ)
3位 パリ (フランス)
4位 東京 (日本)
5位 香港 (中国)
6位 ロサンゼルス (アメリカ)
7位 シカゴ (アメリカ)
8位 シンガポール (シンガポール)
9位 北京 (中国)
10位 ワシントンD.C. (アメリカ)
11位 ソウル (韓国)
12位 ブリュッセル (ベルギー)
13位 マドリード (スペイン)
14位 シドニー (オーストラリア)
15位 メルボルン (オーストラリア)
16位 ベルリン (ドイツ)
17位 トロント (カナダ)
18位 モスクワ (ロシア)
19位 ウィーン (オーストリア)
20位 上海 (中国)
ここでアジアの都市に目を向けると、シンガポール、ソウルが大躍進を見せる中、北京、上海など香港を除く中国勢がことのほか大苦戦。世界第2位の経済大国・中国。しかしなぜこれほどまでに個々の都市力が弱いのであろうか。
思うにその理由は、国土の広さにあろう。例えば俺が中国南東部に住んでいて、都市に出稼ぎに行くとする。その時わざわざ、数千kmも離れた北京、上海まで赴こうか。もっと手近に、広州、成都あたりで済ますだろう。
しかし俺が韓国内に住んでいて、やはり出稼ぎに行くとする。田舎から首都ソウルまで小旅行感覚で着いてしまうのだ、そりゃソウルで働くに決まってる。
このように国土の小さい国の方が、より早く大都市一極集中が進むと推察出来る。そして同様のことはアメリカの諸都市と比較した場合、ロンドン、パリについても言えるだろう。