シングル総売上4000万枚。シングル25作連続通算26作ミリオンセラー。AKB48が怒涛の勢いで音楽界の日本記録を次々と樹立してきたのは周知の通り。そしてそのCDの売り方が、決して褒められたものではないのもまた周知の通りだ。
これに対し、特に猛反発を示しているのがB'zファンである。当然であろう、AKBが台頭する以前、音楽セールスに関するあらゆる日本記録を保持していたのはB'zである。これまでにB'zが打ち立てて来た金字塔、それが正攻法のCDセールスならまだしも握手券によって叩き壊される。怒り心頭に発して然るべきだろう。
◆シングル・アルバム総売上枚数
1位 B'z 8182万枚
2位 Mr.Children 5912万枚
3位 浜崎あゆみ 5056万枚
4位 サザンオールスターズ 4894万枚
5位 DREAMS COME TRUE 4356万枚
6位 AKB48 4145万枚
7位 松任谷由実 3948万枚
8位 GLAY 3853万枚
9位 ZARD 3746万枚
10位 宇多田ヒカル 3622万枚
(シングルのみの総売上に関して手元に資料なし)
しかし俺は思うのだ。本当に彼らはB'zファンなのだろうか。もちろん正真正銘、生粋のB'zファンもそれこそ数多いよう。けれど90年代ならまだしも、時は流れて10年代。正直今やB'z人気は完全に下火である。なぜ今さらになってB'zが再注目され祭り上げられているのか、俺には不自然に思えてならない。
もしも単なるAKBのアンチが、ただ彼女らを批判するためだけに、何の関心も思い入れもないB'zの旗印を掲げて大義名分としているならば。B'zファンが本当に怒るべき相手はAKBではなく、アンチAKBのなりすましB'zファンではないだろうか。