先日、サンドラ・ブロック主演の映画『ゼロ・グラビティ』がついに地上波初放送。ザックリ内容を説明すると、サンドラ・ブロック扮する宇宙飛行士が宇宙遊泳中、他の人工衛星が破損して飛来してくる無数の破片(宇宙ゴミ)に襲われるという、SFパニック映画である。
ちなみに俺は3度の飯よりSF好きという、無類のサイエンスオタクだ。しかも『ゼロ・グラビティ』と言えば、アカデミー賞7冠の超話題作。これは大いに期待できる。俺はビールと柿ピーを買い込んで準備万端。心して鑑賞していた、最初の20分だけ。
感想、酷い。つまるとかつまらんとか、そんな次元の話ではない。脚本、演出、構成、何もかもがあまりにもお粗末過ぎる。全く以てハリウッドはけしからん。お子様の魔法使いごっこなんかに熱を上げているから、王道のSF大作がおろそかになるのだ。
もうどっからツッコんでいいか分からんのだが、まず宇宙ゴミの飛来速度は秒速8km。これは拳銃の弾丸、秒速400mの実に20倍。当然人間が目視できるものではない。しかし作中においてサンドラ・ブロック扮する宇宙飛行士は、なんとこれを目で見て交わしているのだ。
思いっきりやっちまったな、酷すぎるSF映画『ゼロ・グラビティ』。サンドラ・ブロック、一体どんな動体視力と反射神経だよ。かの伝説のボクサー、モハメド・アリも天国でビックリだよ。