あれからもう、5度目の春が来るんだね。
遠い遠い昨日のように、今でも思い出せるよ。
抱きしめてくれたあなたの腕の温もり、
そして最後に見せた冷たい目。
悔しくて悔しくて、髪を短く切った。
悔しくて悔しくて、聴く音楽も変えた。
あなたが見たことのない私になりたくて。
あなたを見たことのない私になりたくて。
けれどやっぱり駄目だった。
どの私も私とは違ってて、全然私じゃなかった。
認めたくない。だけど結局私が好きな私は、
あなたが好きだった私なんだ。
あれからもう、5度目の春が来るんだね。
遠い遠い昨日のように、今でも思い出せるよ。
今もずっとあの日のまま、
私の中の時計の針は止まってしまった。