科学者はアホなのか!?火星移住はヒトとの決別を意味する!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

SFマニアの戯言かと思っていたが、
本気で科学者の間で議論されているらしい。

現在、火星のテラフォーミングが検討されている。

テラフォーミングとは「惑星改造計画」。

将来火星移住に備え、火星の環境を、
人類が住みやすいように作り変えてしまおうと言うのだ。

手順は以下の通り。

(1)火星上空に温室ガスの層を作り、気温を上げる。
(2)火星で水を生成し、海を作る。
(3)火星で酸素を生成し、大気を作る。
(4)地球から様々な動植物を持ち込み、生態系を作る。

完遂に数百年~数千年を要する壮大な計画だが、
これで火星は地球そっくりな惑星になるらしい。

「科学者って1周回ってアホなのか?」

火星のテラフォーミング、これまでどの書籍を見ても、
重力の問題が全く論じられていないのだ。





火星の重力は0.38G、地球のおよそ3分の1である。

火星の重力を上げようと思ったら、
少なくとも俺が思いつく方法は一つしかない。

火星を外部から極めて強い力を加えて圧縮し、
今よりも高密度の星にするのである。

技術的に不可能であることは、小学生でも分かろう。

もっとも人間は、無重力の国際宇宙ステーションに、
何ヶ月でも滞在することが出来る。

低重力の火星に移住しても、たちどころにそれが、
命を脅かすことはないだろう。

しかし、火星に移住した人類に待っているのは、
あまりに残酷な未来予想図である。

まず成長期の幼児が火星に移住したとする。
巨大重力から解放され、身長はとんでもなく伸び続ける。

また彼は2度と地球で、
立ち上がって歩いたり走ったりすることは出来まい。

低重力の火星では、最低限の筋量で事足りるからだ。

身長3mを越え、
地球上では立ち上がることも出来ない火星移住民。

「果たしてそれはヒトだろうか?」

これくらいならまだ、地球人から見てヒトと認識されよう。

では、そのまま500万年が経過したとする。

この時、火星移住民の手は、
コウモリのように翼に進化しているかも知れない。

低重力の火星においては、比較的弱い力でも、
空を飛ぶことが可能になるからだ。

また空を飛ぶにあたって、重い頭部はネックになろう。

よって将来の火星移住民は、
頭部が小さく退化しているかも知れない。

それは即ち、知能を放棄するということだ。

知性を失い、大きな翼を生やした火星移住民。

「果たしてそれはヒトだろうか?」

それはもはやヒトではない。
このように火星移住とは、ヒトとの決別を意味する。





まずそもそもとして、火星のテラフォーミングは、
爆発的な人口増加に対する備えである。

けれど、仮にそれが成功したとしても。

地球に150億人、火星に50億人。
居住限界人口はせいぜい200億人程度であろう。

しかし現在、世界人口は70億人。
そして年間1%のペースで増え続けている。

もしも今のまま人口が増え続けた場合。

500年後には世界人口は1兆人、
1000年後には150兆人にまで膨れ上がる。

もっとも、これはあまりに極端な数字ではあるが。

火星に”地球をもう一つ作る”という対応策、
それが如何に焼け石に水か、お分かりいただけよう。