俺の記憶と自己認識が確かなら…
生まれついてより30余年。
俺はこれまでただの一度も、女の前でカッコつけたことがない。
もちろん俺だって男だ。好きな女はそれこそ過去何人もいた。
しかし全くカッコつけようとは思わない。
なぜなら俺は、自分が如何ほどのものか良くわきまえているからだ。
もし俺が頑張ってカッコつければ福山雅治になれるのなら、
喜んでカッコつけて、つけて、つけまくっただろう。
しかし今、福山雅治のカッコよさを1フクヤマとする。
俺がどんなにカッコつけたところで、
せいぜい1マイクロフクヤマが3~5マイクロフクヤマになる程度。
ゆえに俺は、そんな無駄な労はさかないのである。