東日本大震災・横浜から埼玉県北に帰る男(その4) | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

翌朝。
ホテルのチェック・アウトは午前10時。


しかし俺たちは、
午後2時まで延長を申し入れた。
おそらくまだ路線が復旧していないだろう、
それを見越してのことだった。


そしてmixiニュースに、
福島原発損壊の報が入ってきた―――


第一原発は半径10km以内、
第二原発は半径3km以内の住民が退去。


それはまだ震災の付随的事故として、
実に小さく報じられていたが、
俺の知り得る被爆災害、
それは今回の震災被害を遥かに凌駕するものだった。


俺は彼女に言った。
「どうやら今回の地震は高くついたな。
福島原発の損壊、
これはとんでもない二次災害を生むぞ―――」


(続く)