東日本大震災・横浜から埼玉県北に帰る男(その3) | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

ホテルでの夜は、
それこそ気が気ではなかった。
誰に何度かけても、
一向に繋がらない電話。


本当に即座に情報を得たければ、
テレビよりも携帯からSNSにアクセスすることだ。


テレビとネット情報では、
約2時間のタイムラグがある。
テレビで死者・不明者1000人と報じている頃、
mixiニュースではすでに1300人を数えていた。


そして全国各地から寄せられる、
mixiの友人たちのタイムリーなつぶやき。
それはテレビのどの報道よりも、
事態を生々しく克明に物語っていた。


ホテル1階のロビーでは、
寝床を確保出来なかった大勢の人たちが、
雨風を凌ぐべく、
ソファーにごった返していた。


緊急時こそ、迅速的対応がものをいう。
そしてそれは即ち”情報戦”だ。


幸運にも俺たちは、
いち早く事態の深刻さを知ることが出来た。
一夜のベッド確保一つとってみても、
迅速な情報収集の有無がものを言うのであろう。


(続く)