東日本大震災・横浜から埼玉県北に帰る男(その5) | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

午後2時、ホテルをチェック・アウト。


この時点で、岩手、宮城を中心に、
1500人の人が犠牲になっていた。


昨日の人だかりが嘘のように、
町並みは静寂を取り戻していた。
それはどこか不自然な静けさであり、
まるで昨日と言う一日がなかったかのようだった。


関内駅はいまだシャッターが封鎖されていた。
俺と彼女はタクシーで横浜駅に向かうことに。


歩いて行けない距離ではなかったが、
俺も彼女も心の底から疲れ果てていた。


横浜駅で食事をとる。
俺も彼女も無言で、
ただ体が欲するがままに食べ物を貪った。


横浜駅はいまだ部分開通であったが、
なんとか彼女は横浜線、
俺は埼京線の電車を見つけた。


午後3時半、彼女と別れて電車へ。


埼京線の車内、
携帯でmixiニュースを開いた俺の目に、
どんでもない報が飛び込んだ!!


「福島第一原発でセシウムを検出、
炉心溶融の可能性」―――


(続く)