6月1日 失敗しても何度でもやり直せる。絶望を感じるのは棺おけに入ってからでも遅くない。
午後から天気が悪くなるらしく、今日は朝から町へ買い物に出かけた。
車をとめ、町で一番大きなスーパーに入る。
このスーパーはおよそこの町に似つかわしくないほど、
いかにも欧米って感じの広く清潔感あふれる近代的なスーパーだった。
物価は日本より少し高め、特に生鮮食品は飛びぬけて高かった。
土地柄、どうしても地元では作れないから他所から運んできているのだろう。
輸送費を考えるとそれは仕方がないことだ。
必要最低限、つまりジョンの家では作りようのないものだけをカートに放り込み、
レジに向かった。
するとそこには先日の『やせ男』がいるではないか。
ジョンの言うとおりやっぱり死んでいなかった。
ジョンとやせ男はまるで何もなかったかのように
笑顔で挨拶を交わす。
レジの最中、ジョンが買い忘れを思い出したみたいで
ボクをレジに残し、ひとりで売り場に戻った。
がらがらに空いたスーパー、多少レジを占拠しても誰も文句言わない。
ボクは思い切ってやせ男に聞いてみた。
『あのぉ・・・もう・・・大丈夫なんですか?』
するとやせ男は、あの時の絶望的な表情など想像もできないような
明るい顔つきでこう返した。
『ありがとう。もう平気さ。もちろん借金はまだまだ抱えてるけどね。
でもジョンのおかげで少なくとも最悪の気分からは立ち上がることができたんだ。
ここでがんばって働いて、少しずつでも返済するさ。』
やがてジョンが戻ってきてレジを済ませて店を出た。
もちろんやせ男は明るく”See You!”と見送ってくれた。
帰りの車内、ジョンに彼が言ってたことを話してみた。
『失敗しても何度でもやり直せる。絶望を感じるのは棺おけに入ってからでも遅くない。』
それだけ言うとジョンは黙ってしまった。
無愛想でぶっきらぼうなジョン。
でもボクの中でジョンに対する印象が変わり始めていた。
車をとめ、町で一番大きなスーパーに入る。
このスーパーはおよそこの町に似つかわしくないほど、
いかにも欧米って感じの広く清潔感あふれる近代的なスーパーだった。
物価は日本より少し高め、特に生鮮食品は飛びぬけて高かった。
土地柄、どうしても地元では作れないから他所から運んできているのだろう。
輸送費を考えるとそれは仕方がないことだ。
必要最低限、つまりジョンの家では作りようのないものだけをカートに放り込み、
レジに向かった。
するとそこには先日の『やせ男』がいるではないか。
ジョンの言うとおりやっぱり死んでいなかった。
ジョンとやせ男はまるで何もなかったかのように
笑顔で挨拶を交わす。
レジの最中、ジョンが買い忘れを思い出したみたいで
ボクをレジに残し、ひとりで売り場に戻った。
がらがらに空いたスーパー、多少レジを占拠しても誰も文句言わない。
ボクは思い切ってやせ男に聞いてみた。
『あのぉ・・・もう・・・大丈夫なんですか?』
するとやせ男は、あの時の絶望的な表情など想像もできないような
明るい顔つきでこう返した。
『ありがとう。もう平気さ。もちろん借金はまだまだ抱えてるけどね。
でもジョンのおかげで少なくとも最悪の気分からは立ち上がることができたんだ。
ここでがんばって働いて、少しずつでも返済するさ。』
やがてジョンが戻ってきてレジを済ませて店を出た。
もちろんやせ男は明るく”See You!”と見送ってくれた。
帰りの車内、ジョンに彼が言ってたことを話してみた。
『失敗しても何度でもやり直せる。絶望を感じるのは棺おけに入ってからでも遅くない。』
それだけ言うとジョンは黙ってしまった。
無愛想でぶっきらぼうなジョン。
でもボクの中でジョンに対する印象が変わり始めていた。