「小松左京音楽祭」 | 八木毅のブログ/Takeshi Yagi's Blog/Electric Garden

小松左京音楽祭、凄かったですね!子供の頃からSFファンでSFという言葉に特別な輝きを感じていた私が「ウルトラマン・セブン」などの子供向けTV番組から小説に移行する時期に最初に親しんだのが星新一さん、小松左京さん、そして筒井康隆さんの御三方。大好きでした!ここからデイック、ブラッドベリ、ハインライン、クラークとどんどん広がっていき、世代的にはサイバーパンクの頃ですから、もちろんウイリアム・ギブソンとかありましたが、しかし、この小松さん達の御三方は常に別格でした。

そんな背景がありますから、小松左京音楽祭というのは、これはもう、信じられないくらい最高なことです。

コンサートは素晴らしく、オーケストラの大迫力な演奏とヴィンテージシンセであるミニムーグなど電子楽器の融合が70年代のレトロフューチャーな雰囲気を存分に楽しませてくれ、感激いたしましたし、中野昭慶監督の「よーいスタート」で始まる演奏などなど、普通のコンサートとは違った趣で楽しいものでありました。そして、五木ひろしさんが歌われた「日本沈没」の主題歌、挿入歌などは凄いとしか言いようがない。ありがとうございました。

さて、「日本沈没」にはもちろん樋口真嗣監督作品や中野昭慶監督の素晴らしい映画がありますがTVシリーズの「日本沈没」も忘れられません。それはとてもテレビとは思えない大迫力でした。このTVシリーズの特技監督が高野宏一さん。言わずと知れた「ウルトラマン」などのテレビ特撮を作った男で私の円谷プロ社員時代の上司であり師匠でもあります。その高野さんのご命日は1130日でした。コンサートが行われた成城は高野さんが毎日食事をしたり飲んでいた場所でもあります。きっと高野さんも楽しんでいたことでしょう。

 

コンサート終了後は一緒に行った実相寺組の中堀正夫さんたち実相寺組の方々と、会場でバッタリあったアメリカ人のマンガ作家マット・フランクさんんたちと合流して初めましての人も多いという不思議な組み合わせで祖師ヶ谷大蔵にある昔の円谷プロ御用達の居酒屋へ行き盛り上がりました。小松左京音楽祭という企画がいろんなことを結びつけ思い出させてくれて、とっても楽しい夜でした。

 

ところで、

高野さんのについては亡くなられた当時に書いた文章があります。よろしければお読みください。

https://ameblo.jp/max2008/entry-10174787540.html