バンボーネ | 八木毅のブログ/Takeshi Yagi's Blog/Electric Garden
 地元にバンボーネという名前のパン屋さんがあった。私が、この街に引っ越してきた時には既にあったような気がするから、かなり古い。その店が、突然閉店した。ビックリです。

 私の住んでいる街は、いわゆる東京のベッドタウン。個性も面白みも何も無い街です。取り柄と言えばノンビリしているところと、自然が残っているところだけでした。それでも、私が引っ越してきた頃はきれいな街で、水と緑と坂の街だなと思ったものです。

 でも、それは、もはや、昔の話。時の流れとともに、全て変化しました。今や、最後の二つの取り柄も放棄してしまったみたいです。駅前は区画整理とかのために掘り返されて、更地が広がり、再開発と言っていますが、こんな街に人が来る訳でもなく、きれいな用水路は埋め立てられて、ドブ川になり、木は切り倒されて、私も住み慣れた懐かしい家を、3年前に区画整理で強制的に立ち退かされて…。
まあ、酷いところなんです。

 そんな街で、がんばっていた味のあるパン屋さんがバンボーネでした。画一的な大量生産のパンとは違って、真っ当なパンを作っている。コンビニで売っているものはパンとは言えないのではないかと思っているのですが、バンボーネのパンは、しっかりしたパン。

 そんな店が、経営しづらくなっているんですかねえ?街全体の流れを観ていると、今時、時代錯誤なバブリーな都市計画で、全体がおかしくなっているような気がします。価値判断の基準が歪んでいる。突然の閉店はビックリでしたが、この街の趨勢を考えれば当然のことなのかもしれません。最後に、お気に入りの(田舎風の)アップルパイとチョコパンを食べたかったのですが、もう、閉まっていました。

 環境破壊が叫ばれていますが、何も地球規模の視野に立たなくても、身近にたくさんあるんですよね、問題って。パン屋さんの閉店から話が広がりましたが、ちょっと、そんなことを感じました。

 と、ここまで書いてきて、映画製作日記化している最近のブログとかなり雰囲気が違うなあと思いつつ、すみません、今日はこんな感じです。
ちなみに映画ですが、映像は99パーセント完成しました。もう少しですね。


今日のバンボーネ もう閉店していた



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