王の男
16世紀初頭、漢陽にやってきた旅芸人チャンセンと相棒の女形コンギル。都で時の王ヨンサングンが、妓生上がりの官女と日夜遊び呆けている噂を聞きつけた2人は、芸人仲間と宮廷を皮肉った芝居を始める。興行は人気を博すものの、一座は侮辱罪で逮捕されてしまう。重臣に「王を笑わせることができれば、侮辱ではない」と反論したチャンセンたちは、死をかけて王の前で芸を披露する。彼らの芸は王を魅了することができるのか…。
史実とフィクションが融合したドラマティックでスキャンダラスなストーリー。出演者の見事な演技などが口コミで広がり、韓国で歴代動員数新記録を樹立。その記録は『グエムル-漢江の怪物-』に抜き去られたものの、韓国のアカデミー賞・大鐘賞では最優秀作品賞を始め、史上最多の10部門を独占受賞。最下層の大道芸人が、宮廷に招かれたことから、重臣や愛妾の陰謀と策略に巻き込まれていく。やがてチャンセンとコンギルの固い絆までが揺らぎ始め…。彼らが舞うたびドラマが起こり、血が流れる展開がスリリング。男気あふれるカム・ウソンの熱演、残忍な王の悲哀まで演じきったチョン・ジニョン、イ・ジュンギの“歴史を狂わせる美しさ”が際立つ。
ありがとう
1995年1月17日。カメラ屋を営む古市忠夫は、突然の激しい揺れで目を覚ました。大地震が起こったのだ。家族を避難させた忠夫は、消防団として町の人々の救助に当たった。たくさんの人が命を落とすのを見た忠夫は、死んでいった人たちのために、生き残った自分たちが何かをしなくては、という使命感を抱く。そして、街の復興のためのボランティア活動に参加すると同時に、60歳を前に、ゴルフのプロテストを受けようと決意する。
阪神淡路大震災を経験し、町の復興に貢献しながら、ゴルファーを目指した古市忠夫プロの実話に基づいた物語。古市は、00年秋、日本プロゴルフ協会(PGA)資格認定プロテストに、59歳11カ月という史上最年長で合格した。震度7の大地震の後、ゴルフバックだけが無傷で残っていたことから、還暦目前にして人生を賭けたのである。古市のチャレンジを応援する街の人々、そして、プロテストの最終審査で、「あなたと一緒に回れて楽しい」とキャディに言われる古市の人間力に感動。監督は、『新人刑事まつり』の万田邦敏。主演は、赤井英和、田中好子、他。賛同出演として、豊川悦司、永瀬正敏ら、人気俳優が名前を連ねているのが嬉しい。
プラダを着た悪魔
大学を卒業したばかりのアンディの夢は、ジャーナリストだ。しかしそんな彼女が、ひょんなことから就いたのは、NYの一流ファッション誌の編集長アシスタント。多くの女性が憧れる職業かもしれない。でも当のアンディには興味ゼロの世界。果てはジャーナリストになるため!と職場に向かったのは良いけれど、彼女が手にしたアシスタント職は、生易しいモノではなかった。超カリスマ的な存在として君臨する編集長のミランダは、まさに「プラダを着た悪魔」だったのだ。
2003年に発表されるやいなや、瞬く間にニューヨーク・タイムズ誌のベストセラー・リストにランクインした「プラダを着た悪魔」。ヴォーグ誌の編集長アシスタントを務めていたローレン・ワイズバーガーによるその小説は、誰もがあこがれ、また覗いてみたいファッション業界の裏側をユーモアに包んで描き出し、多くの女性の支持を獲得。映画化である本作も、仕事や夢、恋に頑張る等身大の女性の姿を、右も左も分からず業界に飛び込んだヒロインを通じ、軽快なテンポで魅せていく。舞台が舞台だけに、超ゴージャスなファッションが次から次へと登場。また、カリスマ編集長には大女優メリル・ストリープが扮し、貫禄の演技で魅了する。目にも心にも元気をくれる作品!